【業績でみる株価】ツナググループ・ホールディングスは底打ち、20年9月期収益拡大期待

 ツナググループ・ホールディングス<6551>(東1)はアルバイト・パート採用代行サービスを主力としている。20年9月期収益拡大を期待したい。株価は6月安値から反発の動きを強めている。底打ちして出直りを期待したい。

■アルバイト・パート採用代行サービスが主力

 19年4月ツナグ・ソリューションズが持株会社に移行して商号変更した。アルバイト・パート採用代行サービス(RPO)を主力としている。
 
 セグメント区分は、RPOなど人材アウトソーシングおよびツールを提供するHRマネジメント事業、カテゴリー別に求人マッチングサービスを提供するメディア&テクノロジー事業、コンビニ派遣など販売流通サービス領域を中心に人材派遣サービスを提供するスタッフィング事業としている。

 19年6月にはユメックスグループを子会社化した。19年7月にはシーアールイーと共同で、倉庫内作業の派遣スタッフを利用したいユーザーと派遣会社をマッチングさせるプラットフォームをとして、新会社「株式会社倉庫人材派遣センター」を設立した。

■20年9月期収益拡大期待

 19年9月期の連結業績予想は、売上高が18年9月期比15.4%増の100億円、営業利益が7.8%増の2億50百万円、経常利益が16.7%増の2億90百万円、純利益が27.0%増の1億25百万円としている。M&Aも寄与して増収増益予想である。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比9.8%増収だが、営業利益が30.9%減益、経常利益が35.1%減益、純利益が72.3%減益だった。営業利益と経常利益は計画を上回ったが、前年第2四半期の複数のスポット案件の反動や販管費の増加などで、前年同期比では大幅減益だった。

 19年9月期は第2四半期累計の進捗率が低水準のため通期下振れに注意が必要だが、20年9月期収益拡大を期待したい。

■株価は底打ち感

 6月27日に自己株式取得(上限8万5000株・50百万円、取得期間19年6月28日~20年3月31日)を発表している。

 株価(18年7月18日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、17年7月高値から5分の1水準となる6月安値486円から反発の動きを強めている。底打ちして出直りを期待したい。7月12日の終値は613円、時価総額は約45億円である。

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