Eストアーは下値切り上げ、20年3月期減益予想の織り込み完了

日インタビュ新聞ロゴ

 Eストアー<4304>(JQ)はEC総合支援ソリューションサービスを展開している。20年3月期は収益構造変革に向けた先行投資で減益予想だが、この織り込みが完了して株価は下値を切り上げている。出直りを期待したい。なお8月8日に第1四半期決算発表を予定している。

■EC総合支援ソリューションサービスを展開

 EC総合支援ソリューションサービスを展開している。ヤフーショッピングや楽天市場といったECモール店ではなく、企業のEC本店向けを中心にシステム構築や販促サービスなどワンストップサービスを提供していることが特徴だ。

 システム構築は、販売系でショップサーブ(受注・決済・顧客管理などを一体化した通販システム)、販促系でEストアー・コンペア(デザイン効果を比較して売上増加や広告費削減に繋げるテストツール)、およびEストアー・クエリー(リピート受注を高めるためのメールCRM)を提供している。

 販促サービスは調査分析・コンサルティング、ページ制作、宣伝広告アウトソーシング受託などのソリューションを提供している。また18年8月には、クロストラスト(株)からサイト証明事業を譲り受けて(株)クロストラストを設立し、電子認証サービスを開始した。

 成長戦略として、従来の主力だった販売系システム構築(ショップサーブ)依存から脱却し、EC総合支援ソリューションへの転換を推進している。

 販売系システム(ショップサーブ)は、ECでのポテンシャルが見込める優良顧客に絞り込んで店舗数よりも顧客単価を重視した戦略とする。顧客EC店舗の販促を支援する販促サービスは、大口案件増加を推進する。新たな収益ブロックの販促系システム(Eストアー・コンペア、Eストアー・クエリー)は19年3月期から販売開始した。電子認証は顧客店舗売上・利益低下の保全を推進する。

 19年3月期のサービス区分別売上構成比は、販促サービス(調査分析・コンサルティング、ページ制作、宣伝広告アウトソーシング受託などのソリューション提供)が24%、販促システム(19年3月期から販売開始したEストアー・コンペア、Eストアー・クエリー)が0%、販売システム(ショップサーブ)のストック売上(月間固定料金)が35%、販売システムのフロウ売上(商規模連動料金)が40%だった。

 子会社クロストラストの販売システム/電子認証事業は、18年8月顧客店舗への無償提供を開始した。

■20年3月期減益予想

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比2.3%増の50億47百万円、営業利益が32.7%減の3億47百万円、経常利益が34.1%減の3億84百万円、純利益が27.2%減の2億98百万円としている。配当予想19年3月期と同額の年間29円(期末一括)で、予想配当性向は46.4%となる。

 販売システム依存から脱却する収益構造改革を推進するため、販売システムの利益が減少し、販促サービス・販促システム拡大に向けた人材など先行投資も影響して減益予想としている。なお、このトレンドは2~3年続く見込みとしている。

■株主優待制度を拡充

 株主優待制度を拡充する。従来は1単元(100株)以上保有株主を対象として、年1回(毎年3月末)クオカード500円分贈呈だったが、年2回(毎年9月末と3月末)クオカード1000円分贈呈に拡充する。19年9月末対象から実施する。

■株価は下値切り上げ

 株価は20年3月期減益予想の織り込みが完了して下値を切り上げている。出直りを期待したい。7月25日の終値は870円、今期予想配当利回り(会社予想の年間29円で算出)は約3.3%、時価総額は約45億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■大阪・関西万博で下りスループット約24%改善、首都圏施設で運用開始  ソフトバンク<9434>(…
  2. ■激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは  CEメディアハウスは1月27日、ニューズウィーク日本版…
  3. ■TOB80社、MBO32社と高水準を維持  東京商工リサーチは1月20日、2025年に上場廃止を…
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■経営統合や事業転換、ブランド強化など多様な狙いが背景  社名変更は、経営統合、事業構造転換、持株…
  2. ■4月相場を直撃する「トリプル安」、新年度相場は出鼻から波乱含み  4月1日は元来、証券業界にとっ…
  3. ■JR東日本、約40年ぶり運賃改定で鉄道株に注目  JR東日本<9020>(東証プライム)は3月1…
  4. ■中東情勢の行方が左右する「彼岸底」シナリオと原油危機回避の可能性  願わくば少なくともアノマリー…
  5. ■投資バリューは中立も株価材料として機能する局面も  株式市場は3月相場入りを控え、株式分割銘柄の…
  6. ■東京市場、株式分割ラッシュ拡大、値がさ化の進行が契機  3月相場は、また「二日新甫」である。「二…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る