加賀電子は8%高、富士通エレのグループ入り効果いかんなく発揮の見方

■第1四半期の連結営業利益は24%増加

 加賀電子<8154>(東1)は8月8日の前場、続伸基調となって大きく出直り、11時過ぎに8%高の1673円(122円高)まで上げて出来高も増勢となった。7日の取引終了後に第1四半期の連結決算(2019年4~6月)を発表し、営業利益は前年同期比24%増加。19年1月に富士通エレクトロニクス(非上場)がグループに入った効果がいかんなく発揮されたとの見方が出ている。

 この第1四半期は、EMSビジネス(受託製造事業)が好調に推移した上、19年1月にグループ会社となった富士通エレクトロニクスの収益が期初から寄与し、売上高は前年同期比97.4%増加して1095.64億円となり、営業利益は同じく24.2%増加して18.50億円となった。富士通エレクトロニクスのグループ入りによって、部品販売ビジネスが加わり、さらに車載向けを中心とした収益が大きく拡大した。

 20年3月通期の連結業績予想は、期初の予想値を据え置き、売上高は4300億円(前期比46.9%の増加)、営業利益は70億円(同7.5%減)、親会社株主に帰属する当期利益は50億円(同37.6%減)、1株利益は182円17銭。中期計画では、2022年3月期の連結売上高5000億円などに向けて成長戦略を推進している。(HC)

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