バイオ株相場一段と活発化の期待、ラクオリア創薬とジーンテクノSが相次いでニュース発表

新製品&新技術NOW

■ジーンテクノサイエンスは岐阜薬科大と共同研究の契約を締結

ラクオリア創薬<4579>(JQG)ジーンテクノサイエンス<4584>(東マ)は9月18日の取引終了後、共同研究契約とサブライセンス契約にともなう一時金受領を発表した。18日の株式市場では、ラクオリア創薬をはじめバイオ創薬株が軒並み人気化し、材料株相場の様相を強めていた。19日もバイオ材料株相場が活発化する要因として注目されている。

■ラクオリア創薬はサブライセンスにより一時金を受領へ

 ラクオリア創薬は18日の取引終了後、「胃食道逆流症治療薬tegoprazanのインドネシアにおけるサブライセンス契約締結並びに一時金受領のお知らせ」を発表した。

 同社が韓国のCJヘルスケア株式会社(「CJ社」)へ導出したtegoprazan(RQ-00000004/CJ-12420/韓国販売名(韓国登録商標):K-CAB、以下「tegoprazan」)について、CJ社とインドネシアのKalbeFarma(本社:ジャカルタ)との間でサブライセンス契約締結の連絡を受け、これにより、ラクオリア創薬は一時金を受領することが確定した。一時金の額そのものは開示していない。

■ジーンテクノサイエンスは岐阜薬科大と共同研究の契約を締結

 ジーンテクノサイエンスは18日の取引終了後、「岐阜薬科大学との歯髄幹細胞を活用した眼関連疾患の治療法創出に向けた共同研究契約締結のお知らせ」を発表。同社の再生医療事業の基盤となる歯髄幹細胞を活用して当該疾患の新たな治療方法の創出を目指すとした。

  眼関連の疾患では、早期に適切な手術・治療を行わないと、最悪の場合、失明につながりQOLの著しい悪化を招く。また、一部の疾患においては、既存の手術・治療法で、必ずしも満足な効果が得られない患者もいる。優れた組織再生能力を有する歯髄幹細胞を活用した細胞治療は、このような患者様に対する手術・治療効果を増強することで、失明のリスクを低減し、QOLの低化を防げる可能性がある。

 岐阜薬科大学薬効解析学研究室では、眼関連疾患の機序解明や治療薬開発を目指した基礎研究を精力的に行っており、これまで数多くの画期的な研究報告を行ってきた。このたび、同社が所有する歯髄幹細胞を活用した新たな治療法創出の可能性について、意見が一致したことにより、共同研究を実施することで合意した。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る