【編集長の視点】ナルミヤは続落も3Q経常益の実質28%増益を手掛かりに下げ過ぎ訂正買いが交錯

 ナルミヤ・インターナショナル<9275>(東1)は、前日27日に73円安の993円と3営業日続落して引け、前場には一時、955円と売られ2018年12月の再上場時につけた上場来安値966円を下回った。2月期期末の配当権利落ちに加えて、日経平均株価が、新型肺炎の感染拡大で477円安と4営業日続落しフシ目の2万2000円台を4カ月半ぶりに割ったことから同社株にもリスク回避の売り物が続いた。ただ同安値は、下ヒゲでつけて大引けには38円切り返して引けており、下値には下げ過ぎ訂正の底値買いも交錯した。今年1月14日に発表した今2020年2月期第3四半期(2019年3月~11月期、3Q)の経常利益が、実質で前年同期比28.2%増益と好調に推移したことを見直し、さらにテクニカル的にも25日移動平均線から約18%のマイナスかい離となっていることから下げ過ぎ修正が期待されている。

■新店舗寄与のSC、新規顧客拡大のeコマースが揃って増収増益

 今期3Q業績は、売り上げ232億8500万円、営業利益11億1700万円、経常利益10億6600万円、純利益6億1400万円で着地した。2019年3月にハートフィールを子会社化し、3Qの連結決算が初作成となるため前年同期との比較はない。ただ前年同期の単独業績と比較すると、売り上げは14.1%増、営業利益は19.2%増、経常利益は28.2%増、純利益は、子会社吸収合併の特別利益を除くと実質35.8%増と好調に推移した。販売チャンネル別で百貨店は減収減益となったが、ショッピングセンター(SC)が、18店舗を新規出店(退店1店舗)したことなどから売り上げが18.8%増、売上総利益が22.2%増、eコマースが、2019年4月にSCとECの顧客IDを統合し自社通販サイトの新規顧客獲得数が前年同期の5.8万人から20.2万人に拡大したことなどから売り上げが52.0%増、売上総利益が55.6%増となったことが要因となった。

 2020年2月期通期業績は、期初予想通りに売り上げ330億700万円、営業利益17億1200万円、経常利益16億4600万円、純利益10億700万円と見込んでいる。前期の単独業績と比較すると売り上げは前期比11.1%増、営業利益は同5.3%増、経常利益は同9.3%の続伸の計算となる。なお純利益は、前期に計上した子会社の吸収合併に伴う抱合わせ株式消滅差益8億7500万円が一巡して減益となる。また配当は、2019年9月の東証第1部指定替えの記念配当を上乗せして年間34円(前期実績31円)に増配を予定している。

■PERは9倍台、25日線から18%のマイナスかい離と陰の極

 株価は、昨年9月の新規株式公開時の上場来高値1539円から966円まで調整したあと、1000円台固めから東証第1部への指定替え、記念増配、株主優待制度新設などを好感して今年1月に1443円の戻り高値まで約5割高したが、新型肺炎の感染拡大による世界同時株安が波及して下値を探り、前日の配当権利落ちが重なって上場来安値へ再調整した。投資採算的にもPERは9倍台、テクニカル的にも25日移動平均線から約18%のマイナスかい離と下げ過ぎの陰の極を示唆しており、底値買いから底上げに再発進、上場来高値から前日の上場来安値までの調整幅の半値戻しとなる25日移動平均線水準の1200円奪回に動こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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