【話題株】ヤマダSXLホームはソフトバンクとヤマダ電機の提携で急騰、100円台固めるかポイント

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ヤマダ電機の子会社であるヤマダ・エスバイエルホーム<1919>(東1)は5月8日に一時31%高の122円まで急伸し、終値で3月31日以来の3ケタ台(100円台)回復となった。足元では105円前後で堅調だ。

ソフトバンク<9984>(東1)ヤマダ電機<9831>(東1)と資本業務提携を交わして5%出資し、スマートフォン事業の拡充などにとどまらず、「スマートハウス」事業などでも連携を強化すると当日の朝に伝えられ、これら3銘柄の中では最も値動きが大きくなった。

資本業務提携を行う銘柄の場合、一般的な見方として最も株価が反応しやすいのは資本を受け入れる側(資金を調達する側)になるとされ、「これに改善が見込める具体的な事業などがあればなおよろしい」(市場関係者)という。これに当てはめると、ヤマダ電機グループの中で住宅事業を展開するヤマダ・エスバイエルホームは、ちょうど上場銘柄でもあり、そのものズバリだったことになる。

もっとも、翌日以降の株価は急伸時の高値を抜けず、11日などはむしろ終値で3ケタ台(100円台)を保てるか微妙な雰囲気すらうかがえる相場になった。急伸した日も、取引時間中だけ上値を追って終り値はダレてしまう「上ヒゲ型」。これは株価の戻りを待って手放したがっている投資家が少なくないことにもなるようで、しばらくはこうした戻り売りをこなしながらソフトバンクグループとの展開に期待を強める相場が予想されている。

こうした意味では、終値で3ケタ台(100円台)を割り込んでしまうと、期待感が相当程度折れる可能性はありそうだ。せっかくソフトバンクの出資を得るのだから、投資家としてはスピード感ある新展開を期待する面が強いようだ。マーケットでは株価が100円台を固めることはできるか注目されている。

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