ジーニーは21年3月期黒字転換、22年3月期大幅増益予想

(決算速報)
 ジーニー<6562>(東マ)は5月14日の取引時間終了後に21年3月期連結業績を発表した。SaaSビジネス領域の成長などで収益性が大幅改善して黒字転換した。そして22年3月期は大幅増益予想とした。SaaSプロダクトへの投資が完了して収益拡大フェーズとしている。収益改善基調を期待したい。株価は戻り高値圏から反落した。目先的には材料出尽くしとする動きが優勢になる可能性もあるが、収益改善基調を評価して上値を試す展開を期待したい。

■21年3月期黒字転換、22年3月期大幅増益予想で収益改善基調

 21年3月期の連結業績は、売上高が20年3月期比2.0%減の140億61百万円、営業利益が1億95百万円の黒字(20年3月期は91百万円の赤字)、経常利益が1億49百万円の黒字(同1億41百万円の赤字)、EBITDAが2.7倍の5億87百万円、親会社株主帰属当期純利益が1億01百万円の黒字(同1億78百万円の赤字)だった。

 全体としては減収だった。アド・プラットフォーム事業は新型コロナ影響による広告出稿抑制・単価下落で0.5%減収、マーケティングソリューション事業は広告運用代行ビジネスが新型コロナ影響を受けたため20.0%減収、海外事業は6.7%増収だった。

 ただし売上総利益は17.5%増益だった。アド・プラットフォーム事業におけるデマンドサイドビジネスの拡大、マーケティングソリューション事業におけるSaaSビジネス領域の成長、M&A効果(第4四半期にビジネスサーチテクノロジを子会社化)や、海外の不採算事業の縮小などが寄与した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高30億63百万円で営業利益1億32百万円の赤字、第2四半期は売上高33億67百万円で営業利益9百万円の黒字、第3四半期は売上高37億26百万円で営業利益1億60百万円の黒字、第4四半期は売上高39億05百万円で営業利益1億58百万円の黒字だった。

 22年3月期連結業績予想(収益認識に関する企業会計基準第29号を適用するため売上高の前期比増減率は非記載)は、売上高が134億25百万円~137億39百万円で、営業利益が6億40百万円~8億40百万円(21年3月期比3.3倍~4.3倍)、経常利益が6億20百万円~8億20百万円(同4.2倍~5.5倍)、EBITDAが12億59百万円~14億59百万円(同2.1倍~2.5倍)、親会社株主帰属当期純利益が5億26百万円~6億65百万円(同5.2倍~6.5倍)としている。配当予想は未定である。

 新型コロナウイルスの影響が不透明なためレンジ予想としたが、マーケティングSaaS事業の拡大に注力して大幅増益予想とした。SaaSプロダクトへの投資が完了して収益拡大フェーズとしている。収益改善基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏から反落した。目先的には材料出尽くしとする動きが優勢になる可能性もあるが、収益改善基調を評価して上値を試す展開を期待したい。5月14日の終値は997円、時価総額は約179億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■オーダーメイド開発と人材リスキリングで業務変革を伴走支援  ベルシステム24ホールディングス<6…
  2. ■調査件数拡大と効率化で追徴税額1431億円  国税庁は12月、令和6事務年度における所得税および…
  3. ■企業の6.5%がクマ出没による業務影響と回答、宿泊業で4割に迫る  東京商工リサーチ(TSR)は…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  2. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…
  3. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  4. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…
  5. ■上場来高値更新の金先物、産金・再資源化・再販株に資金集結  当コラムでは昨年来、何度も金関連株を…
  6. ■地政学リスクの影が迫る市場、ヘッジ先は金関連株にあり  しばしばニュースで報じられる高齢ドライバ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る