【業績でみる株価】京写の月足チャート6~7月にも上放れの公算、業績絶好調、年10円へ再増配濃厚

京写 児嶋一登 社長

京写<6837>(JQ・売買単位100株)は、月足チャートで見れば24カ月線に対する乖離率が大きいため今年1月27日の587円を高値にほぼ530~550円台でのモミ合いとなっている。業績が絶好調と表現できるほど好いことから遠からずモミ合いを上放れPER15倍の940円前後を目指すものとみられる。

2016年3月期は児嶋一登社長が社長に就任して初の中期経営計画の最終年度である。

児嶋一登社長は、「2016年3月期に売上200億円、営業利益利率6%で12億円を目標に掲げてきました。2015年3月期で進捗率は売上で約88%、営業利益で約76.3%に達しているため目標数値は十分に達成できる見通しです。配当性向20%を目安として株主還元に努める方針で2015年3月期は3円増配の年8円配当とします。今期も前向きに考えて行きます」と中期経営計画達成に対し自信の発言である。

電機製品には不可欠の片面プリント配線板では世界最大のメーカーで、(1)日本、中国、インドネシアなどグローバル生産拠点から世界中へ製品を供給、(2)自動車、家電、事務機、映像、アミューズメント、産業機器など幅広い製品用途と約1300口座(内海外300口座)の顧客層、(3)プリント配線板関連技術の開発、といった強みを持つ。

積極的に海外での生産拠点を強化し省力化に努めてきた結果、工場稼働率は全体で約70%という。東南アジア、日本での車載関係、LED関係の需要拡大に対し余裕がある。先行投資が収穫期を迎えていると捉えることができるだろう。

20日の株価538円は今期予想1株利益62.7円でPER8.5倍とマーケット平均を大きく下回っている。前期の配当年8円に対し利回りは約1.5%である。今期再増配を期待し仮に年10円とみれば利回りは1.85%と魅力的である。

今年11月で株式上場16年、次の20年目を目処に東証2部、あるいは東証1部への昇格上場が期待されそうだ。月足との乖離縮小が鮮明となる6~7月には上放れが見込めるのではなかろうか。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る