ソーバルは21年2月期3Q累計減益だが進捗率高水準で通期上振れ余地

(決算速報)
 ソーバル<2186>(JQ)は12月25日の取引時間終了後に21年2月期第3四半期累計連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収減益だった。通期も減収減益予想だが、第3四半期累計の利益進捗率は高水準だった。通期利益に上振れ余地がありそうだ。株価は上値を切り下げて軟調だが、高進捗率を好感して反発の動きを強める可能性がありそうだ。

■21年2月期3Q累計減益だが進捗率は高水準、通期利益上振れ余地

 21年2月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比9.7%減の55億49百万円、営業利益が66.3%減の1億81百万円、経常利益が25.3%減の4億10百万円、純利益が27.3%減の2億55百万円だった。新型コロナウイルス影響による主要顧客からの派遣業務縮小で減収減益だった。

 四半期別売上高は、第1四半期が18億87百万円、第2四半期が17億58百万円、第3四半期が19億04百万円だった。第3四半期は請負・請負業務とも堅調に推移して減収幅が縮小したが、前半の落ち込みをカバーできなかった。

 通期予想(6月30日未定に修正、7月8日減収減益予想に修正)は据え置いて、売上高が20年2月期比7.7%減の77億円、営業利益が68.4%減の2億円、経常利益が38.1%減の4億円、純利益が45.0%減の2億40百万円としている。

 新型コロナウイルスの影響で通期も減収減益予想である。ただし第3四半期累計の進捗率は売上高が72.1%、営業利益が90.5%、経常利益が102.5%、純利益が106.3%で、利益進捗率が高水準である。通期利益に上振れ余地がありそうだ。

■株価は反発の可能性

 株価は上値を切り下げて軟調だが、高進捗率を好感して反発の動きを強める可能性がありそうだ。12月25日の終値は930円、時価総額は約76億円である。

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