インフォメーションクリエーティブの第2四半期は2ケタ増収増益と順調に推移

■主力のITソリューション事業は、システム運用、ソフトウェア開発共に増収

 インフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)の今期15年9月期第2四半期業績は、2ケタ増収増益と順調に推移。

 売上高は34億19百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益2億21百万円(同13.1%増)、経常利益2億53百万円(同20.3%増)、純利益1億34百万円(同80.8%増)であった。

 同社の事業は、ソフトウェアの開発、システム運用を行うITソリューションとパッケージソフトウェアの開発販売を行うITサービスの2事業に分かれている。

 事業別の売上高は、ITソリューション事業が33億65百万円(前年同期比6.2%増)であった。内訳は、システム運用18億49百万円(同4.2%増)、ソフトウェア開発15億17百万円(同8.8%増)。
 ITサービス事業は、53百万円(同34.1%減)であった。内訳は、理美容08百万円(同0.0%増)、チケット43百万円(同35.8%減)、その他03百万円(同50.0%減)。チケットサービスの一部ユーザーの契約変更により大幅な減収となった。

 今期15年9月期業績予想は、売上高71億34百万円(前期比10.1%増)、営業利益4億05百万円(同17.1%増)、経常利益4億37百万円(同14.4%増)、純利益2億76百万円(同184.4%増)と過去最高益更新を見込む。

 配当に関しては、前期通りの24円を予想している。

 同社は、中期計画(14年9月期から16年9月期)を発表している。今期は2年目に当たる。最終年度の来期の売上高は、80億円、経常利益率8%を見込んでいる。また、長期経営目標として、売上高100億円を挙げている。内訳は、ITソリューション90億円、ITサービス10億円を計画している。

 中期計画達成のために、ソフトウェア開発の一括請負型の売上拡大に注力すると共に、ITサービスの売上拡大を実現するために、スマートフォン用アプリの開発に重点を置いている。今期は美容サロン検索予約サイトLAPOLUが稼働中で、o2oソーシャル系アプリが現在検証中である。18年9月期まで、新しく4つのアプリを開発する計画である。

 日立グループ向けの売上比率が約60%を占めることから、業績は非常に安定している。しかし、更に事業を拡大し、将来的に売上高100億円に達成するために、ソフトウェア開発の一括請負に注力することで、新たな収益拡大を目指している。

 株価は、マイナンバー関連銘柄として取り上げられたこともあり、4月16日には上場来高値2517円を付けている。29日の株価は1583円と調整局面を迎えている。PBR(実績)1.7倍と割高感はないことから反発が期待できる。

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