巴工業が今10月期の連結業績予想を上方修正、営業・経常利益は4期連続最高益、純利益も過去最高に

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(決算速報)
■年間配当予想も1株126円(前期実績比16円の増配)へ

 巴工業<6309>(東証プライム)は6月7日の夕方、今期・2024年10月期の通期連結業績予想の上方修正と配当予想の増額修正を発表し、連結営業利益と経常利益が4期連続最高益を更新し、当期純利益も過去最高益を更新する見込みになるとした。
 
 遠心分離機の世界的大手で、24年10月期は、売上高については、化学工業製品販売事業で機能材料関連、化成品関連および工業材料関連を中心に好調が見込まれることを主因に、連結ベースで当初予想を9億80百万円上回る527億80百万円(前期比では6.4%の増加)となる見込みに見直した。

 利益面では、化学工業製品販売事業の販売好調と機械製造販売事業の収益性の高い部品・修理の販売の伸びにより、営業利益は当初予想に対して3億60百万円(8.6%)増の45億40百万円(前期比49.2%増)の見込みに引き上げ、経常利益は同4億円(9.5%)増の46億円(同11.8%増)に、親会社株主に帰属する当期純利益は同2億円(6.8%)増の31億30百万円(同14.5%増)に、それぞれ上方修正した。

 こうした最高益更新の業績推移を受け、24年10月期の中間配当については、直近予想の1株当たり60円から3円増配し63円(前期実績比23円の増配)とした。また、期末配当予想についても同60円から3円増配し63円(前期実績は70円)の予定とした。これにより、中間配当を含めた24年10月期の年間配当予想は、1株当たり126円(前期実績比16円の増配)となる。

 現行の中期経営計画期間中(23年10月期~25年10月期)の配当方針を「健全な財務体質の維持を図りつつ、中長期的な業績見通しや事業戦略等を総合的に勘案した上で、連結配当性向40%以上を目標として安定的な配当を実施する」と変更した。この方針に則り、最高益を更新する見込みの24年10月期の業績状況を踏まえて決定した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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