アイリッジはメディカルネットと「デンタルオンライン」を提供開始

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■業界初・口腔内カメラを活用した歯科向けオンライン診察サービス

アイリッジ<3917>(東マ)はメディカルネット(東京都渋谷区)と共同で、オンラインの歯科相談サロンと歯科用口腔内カメラを活用した歯科向けオンライン診察サービス「デンタルオンライン」を2月17日(水)に提供開始すると発表した。

 厚生労働省は昨年4月、新型コロナウイルスの感染が医療機関で広がるのを防ぐため、初回の診療からオンラインや電話で医師の診断などを受けられる仕組みを、歯科診療にも適用することを決めた。しかし、口腔内状態をスマートフォン等のカメラで鮮明に確認するのは難しく、既存の医科向けオンライン診療サービスでは診療を行える範囲が限られるのが現状である。また、コロナ下での患者数に減少が起きており、歯科診療に適した専用オンライン診察サービスの開発が求められている。

 そこで両社は、受診の相談から予約、歯科用口腔内カメラを組み合わせた診察アフターフォローまでをオンラインで実現できる、歯科向けオンライン診察サービス「デンタルオンライン」を開発した。これは、歯科医と患者のマッチング機能およびコミュニケーション機能を持つ歯科相談サロン「デンタルオンラインサロン」と口腔内カメラ「デンタルオンラインカメラ」を組み合わせたオンライン診察サービスである。

 これにより、歯科医院は「デンタルオンライン」を利用することで、相談受付から新規患者の獲得、通院開始後の口腔内チェックまで、トータルで業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を実現できる。患者は初診前に自分に合った歯科医院が選びやすくなり、通院負担も少なくなることから、居住地域にとらわれない歯科医院選びが可能になる。なお、歯科用口腔内カメラを通じた画像をもとに診察や相談を行う歯科向けサービスは業界初となる。

 今後は、同サービスを最大限活用しやすい矯正歯科を中心に利用拡大を進めるとともに、一般歯科での利用拡大に向けた技術検証およびサービス検証を進め、2022年3月末時点で「デンタルオンラインサロン」登録歯科医院数100院を目指すとしている。

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