日本エンタープライズは21年5月期3Q累計営業増益、通期予想据え置き

(決算速報)
日本エンタープライズ<4829>(東1)は3月31日の取引時間終了後に21年5月期第3四半期累計連結業績を発表した。増収効果で原価や販管費の増加を吸収して営業増益だった。通期の増益予想を据え置いた。利益進捗率がやや低水準だが、第3四半期が回復傾向であり、通期ベースで好業績を期待したい。株価は基調転換して水準を切り上げている。第3四半期累計の営業増益も好感して戻りを試す展開を期待したい。

■21年5月期3Q累計営業増益、通期予想据え置き

21年5月期第3四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比20.7%増の31億61百万円、営業利益が6.3%増の2億04百万円、経常利益が6.7%減の2億17百万円、四半期純利益が60.2%減の60百万円だった。

増収・営業増益だった。ビジネスサポートサービスにおいて法人向けキッティング支援の需要が増加している。増収効果で原価や販管費の増加を吸収した。クリエーション事業は1.5%増収で6.9%増益、ソリューション事業は48.0%増収だが10.4%減益だった。なお特別損失に、一部ソフトウェアに係る減損損失57百万円を計上した。

四半期別に見ると、第1四半期は売上高9億36百万円で営業利益40百万円、第2四半期は売上高9億50百万円で営業利益36百万円、第3四半期は売上高12億75百万円で営業利益1億28百万円だった。第3四半期は回復傾向となった。

通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年5月期比11.5%増の40億円、営業利益が27.2%増の3億40百万円、経常利益が9.6%増の3億40百万円、純利益が13.3%増の2億円としている。法人向けサービスなどが伸長して増収増益予想である。

第3四半期累計の進捗率は売上高が79.0%、営業利益が60.0%だった。利益進捗率がやや低水準だが、第3四半期が回復傾向であり、通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は戻り試す

株価は基調転換して順調に水準を切り上げている。第3四半期累計の営業増益も好感して戻りを試す展開を期待したい。3月31日の終値は273円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円98銭で算出)は約55倍、時価総額は約110億円である。

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