東洋合成工業は高値に接近、22年3月期も収益拡大基調

株式市場 銘柄

 東洋合成工業<4970>(JQ)はフォトレジスト用感光性材料分野で世界トップクラスのメーカーである。21年3月期は需要が好調に推移して2桁営業・経常増益予想としている。22年3月期も高付加価値製品の好調が牽引して収益拡大基調だろう。株価は急反発の動きとなった。そして1月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■フォトレジスト用感光性材料で世界トップクラス

 フォトレジスト用感光性材料分野(感光性材料事業)で世界トップクラスのメーカーである。化成品事業(電子材料関連、香料材料関連、ロジスティクス部門)も展開している。

■21年3月期2桁営業・経常増益予想、22年3月期も収益拡大基調

 21年3月期の業績(非連結)予想(20年8月7日に利益を上方修正、21年2月5日に売上高と利益を上方修正)は、売上高が20年3月期比6.3%増の260億円、営業利益が19.0%増の26億円、経常利益が21.2%増の25億円、当期純利益が10.9%減の16億50百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比9.9%増の198億23百万円、営業利益が42.1%増の21億39百万円だった。先端半導体用途の高付加価値製品の需要が好調に推移し、感光材の生産能力増強に伴う労務費・償却費の増加などを吸収して大幅増益だった。

 通期は従来の減益予想から一転して2桁営業・経常増益予想とした。先端領域製品を中心に売上が好調に推移して、労務費や償却費の増加などを吸収する見込みだ。さらに22年3月期も高付加価値製品の好調が牽引して収益拡大基調だろう。

■株価は急反発して高値に接近

 株価は急反発の動きとなった。そして1月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。3月31日の終値は1万3880円、時価総額は約1130億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■60億円の設備投資と記念商品で90年の歴史を祝う  ニッカウヰスキーの創業90周年を機に、アサヒ…
  2. ■12フィートコンテナ80個積載、迅速な物資輸送を実現  センコーグループホールディングス(センコ…
  3. ■主要アパレルブランドのさらなる成長と周辺事業への拡張を目指す  三井物産は6月3日、アパレルブラ…
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■熱中症予防対策で家電メーカーや家電量販店も注目  今週の当コラムでは、「確トラ」と「もしハリス」…
  2. どう見るこの相場
    ■予想可能性相場は意外とロングランとなる可能性も  「一難去ってまた一難」である。前週7月第3週は…
  3. ■割安な6銘柄が33%上昇!今後も高騰期待株続々浮上  東証の集計によれば、2005年以降、今年7…
  4. ■サマーラリー目前!投資家は今こそ2年スパンで考えるべき  「株価は半年先を予測する」といわれる。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る