JSPは続伸基調で再び出直る、3月決算予想の増額修正など好感

■発泡ポリシートなど好調で営業利益は一転増益の見込みに

 JSP<7942>(東1)は4月13日、1879円(32円高)まで上げて続伸基調を継続し、再び出直る相場になっている。12日の15時、2021年3月期の連結業績予想の増額修正を発表し、注目再燃となった。

 4月12日の15時、2021年3月期の連結業績予想の増額修正を発表し、営業利益は21年1月に公表した予想額を13.0%上回る52.0億円の見込みとした。前期比では2.3%増で、一転増益になる。

 北米の電子線架橋発泡ポリエチレンシート事業撤退(会社清算)にかかわる整理損などが確定したほか、国内事業の発泡ポリエチレンシート「ミラマット」を中心とした産業資材製品の出荷が好調であったこと、発泡ポリプロピレン「ピーブロック」も出荷が想定以上に推移したことなどが要因。親会社株主に帰属する当期純利益は同じく2.3倍の27.0億円の見込みとした。

 株価は昨年3月以降、傾向的なジリ高基調が続いており、この3月には2027円まで上げて年初来の高値に進んだ。足元は、この高値から微調整の様子だが、ジリ高相場の波長が続く中で直近の谷間から再び持ち直す雰囲気があるため、テクニカル的名面からも注目する様子がある。(HC)

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