【狙い場・買い場】買取王国の11月の月次売上7.6%増と好調、4ケタ相場奪回へ

狙い場・買い場

買取王国<3181>(JQS)は、12月8日(月)50円高の900円と急反発している。5日に発表した11月度の既存店売上高が前年同月比7.6%増と好調だったことを好感した買いが入っている。5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けミニゴールデンクロスを示現。通期業績予想の達成が視野に入り割安感があることから注目したい。

同社は、総合リユース小売業として、買取王国、マイシュウサガール及びその他業態を運営している。今2015年2月期第2四半期業績は、売上高が26億6400万円(前年同期比5.9%増)、営業利益は7600万円(同40.9%減)、経常利益は8400万円(同36.4%減)、純利益は4500万円(同39.9%減)に着地。既存店の改装計画の見直しにより、第2四半期において見込んでいた固定資産除却損が発生しなかったたほか、既存店業績の持ち直しにより、僅かに当初計画を上回った。

通期業績予想は売上高が57億6600万円(前期比7.2%増)、営業利益が3億3000万円(同26.9%増)、経常利益が3億4000万円(同25.7%増)、純利益が1億9500万円(同26.6%増)と2ケタ増益を見込んでしている。新品ゲームが9月・10月との落ち込んでいたが、主力商材であるファッション、ホビーが好調に推移しており、通期計画の達成が視野に入る。

株価は、9月1日に年初来の高値1000円と買われた後、850円割れで下値を固め出直る動き。週足では26週移動平均線がサポートする形で13週移動平均線を突破し上値指向を強めている。同社は前年割れの続いている既存店業績の回復を最優先課題とし、各店の店長をスタッフとする委員会による店舗オペレーション及び商品政策の改革を推し進めているほか、商品力強化のため、販売よりも買取に重きを置き、高級ブランド品、時計と宝飾品等を主な取扱品とする新業態「Reco(リコ)」の1号店としてReco黒川北店(名古屋市北区)を本年4月25日に、続いてReco浄心店(名古屋市西区)を同7月25日に、既存業態としては買取王国長久手南店(愛知県長久手市)を同5月16日にそれぞれオープンと新規出店による業容拡大を図っている。財務体質の強化などを総合的に勘案し無配を予定しているが、今後の成長に対する期待感はあり、今期予想PER8倍台と割安感がある。4ケタ大台回復から一段と騰勢を強めか注目したい。(N)

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