大成建設と国立国際医療研究センターは新型コロナ感染症の集中治療室向け医療機器遠隔操作ロボットを開発

■非接触エリアから集中治療室に設置された複数台のシリンジポンプを操作

 大成建設<1801>(東1)と国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)は、集中治療室で新型コロナウイルス感染症患者の治療にあたっている医療従事者の労働環境を改善するため、「集中治療室向け医療機器遠隔操作ロボット」を開発した。NCGMセンター病院において非接触エリアから医療機器を遠隔操作し、同ロボットの操作状況や性能を検証した結果、医療従事者の感染リスクを低減した。

 新型コロナウイルス感染症の重症患者が入院する集中治療室では、感染防止の観点から、医療従事者が機器の簡易操作のたびにガウンやマスクなどの防護服を装着して集中治療室へ入室する必要がある。例えば、点滴静脈注射による薬液投与の流量速度を機械的に調整するシリンジポンプの場合、簡易なボタン操作が多く、その度に防護服などを装着し、入室する必要があるため、防護服の着脱不備による感染リスクや防護服の使い捨てによるコスト増大が課題となっていた。

 そこで大成建設とNCGMでは、大成建設がこれまで工場などの生産施設向けに開発を進めてきた「力触覚伝達型遠隔操作システム」の技術を応用し、医療従事者が集中治療室に入室することなく、非接触エリアから医療機器を遠隔操作できる「集中治療室向け医療機器遠隔操作ロボット」を開発した。その第一弾として、最も頻繁に操作が必要な医療機器であるシリンジポンプを対象に遠隔操作による実証と効果の検証を行った。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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