【銘柄診断】SREホールディングスは上値試す、22年3月期大幅増収増益予想

銘柄診断

 SREホールディングス<2980>(東1)はAIクラウド&コンサルティング事業および不動産テック事業を展開している。22年3月期は持続的成長に向けた先行投資を拡大しながらも大幅増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は急伸して上場来高値更新の展開だ。目先的には利益確定売りが優勢になる可能性もあるが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■AIを活用したクラウドサービスや不動産仲介などを展開

 旧ソニー不動産で、AI×リアルのOnly Oneカンパニーとして高成長を目指している。事業区分はAIクラウド&コンサルティング事業(クラウドサービス、コンサルティングサービス、不動産売買プラットフォーム「おうちダイレクト」を通じた不動産仲介会社向け業務支援サービスなど)、および不動産テック事業(不動産仲介サービス、スマートホームサービスなど)としている。

 20年1月AIマーケティングオートメーションツールを提供開始、20年3月土地・戸建対応AI不動産価格推定エンジンを開発、20年5月不動産売買契約書類作成クラウドサービスを開始した。また21年4月には九州シー・アンド・シーシステムズ(QCCS)を子会社化した。

■22年3月期大幅増収増益予想

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比60.8%増の118億円、営業利益が27.8%増の13億50百万円、経常利益が25.1%増の12億80百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が25.2%増の8億35百万円としている。

 セグメント別の計画は、AIクラウド&コンサルティング事業が72%増収、不動産テック事業が52%増収としている。いずれも大幅伸長する見込みだ。持続的成長に向けた先行投資を拡大するが、増収効果で吸収して大幅増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(20年12月23日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は急伸して上場来高値更新の展開だ。目先的には利益確定売りが優勢になる可能性もあるが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月24日の終値は7200円、時価総額は約1117億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る