【銘柄診断】アンビスホールディングスは上値試す、21年9月期大幅増収増益予想

銘柄診断

 アンビスホールディングス<7071>(JQ)は、有料老人ホーム事業として慢性期・終末期の看護・介護ケアに特化した医療施設型ホスピス「医心館」を展開している。既存施設の稼働率が高水準に推移し、新規施設も寄与して21年9月期大幅増収増益予想としている。中期的にも収益拡大基調を期待したい。株価は高値圏でモミ合う形だが、日柄調整完了して上値を試す展開を期待したい。

■有料老人ホーム事業として医療施設型ホスピス「医心館」を展開

 有料老人ホーム事業として、慢性期・終末期の看護・介護ケアに特化した医療施設型ホスピス「医心館」を展開している。

 東日本を中心に、21年9月期第2四半期末時点で35施設・定員1597名を展開している。今後は地方都市への展開、医療機関や他の介護事業者との連携強化、M&Aの活用などで、定員数50名程度の新規施設の開設スピードを加速する方針だ。

 中長期目標には100施設・定員5000名、売上高450億円、営業利益100億円、当期純利益年平均成長率20%台を掲げている。

■21年9月期大幅増収増益予想

 21年9月期の連結業績予想(2月1日に上方修正)は、売上高が20年9月期比57.1%増の144億17百万円、営業利益が39.5%増の26億19百万円、親会社株主帰属当期純利益が49.9%増の18億57百万円としている。配当予想は3円増配の9円(期末一括)である。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比63.2%増の66億60百万円、営業利益が49.5%増の15億13百万円、経常利益が63.6%増の15億75百万円、四半期純利益が64.2%増の11億13百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。既存施設の稼働率が安定稼働の目安(80%~85%)を上回る88.4%と高水準だった。新規施設の稼働率も55%~60%と順調だった。新規開設は6施設、増床は1施設だった。

 通期ベースでは計13施設の開設予定(第3四半期に6施設、第4四半期に1施設を開設予定)としている。中期的にも収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は2月の公募増資を嫌気して上げ一服となり、その後は高値圏でモミ合う形だが、日柄調整完了して上値を試す展開を期待したい。6月29日の終値は6200円、時価総額は約1489億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る