【株式市場】次の政権への期待などで日経平均は後場一段高で2万9000円台を回復、5日続伸、TOPIXは2000ポイントを回復

株式市場 証券取引所

◆日経平均は2万9128円11銭(584円60銭高)、TOPIXは2015.45ポイント(31.88ポイント高)、出来高概算(東証1部)は増加し12億4310万株

 9月3日(金)後場の東京株式市場は、正午前ぐらいに菅首相の自民総裁選不出馬が伝えられ、次の政権への期待やこのような時の経験則から株高期待が広がった。株価指数の先物が先行高し、日経平均は前引け値から200円以上高く始まり、13時30分頃に606円14銭高(2万9149円65銭)まで上げた。信越化学<4063>(東1)などの半導体関連株が中盤にかけて一段高となり、三井不<8801>(東1)などの不動産株、高島屋<8233>(東1)などの百貨店株も一段と上げた。日経平均は5日続伸し、2万9000円台回復は6月17日以来。TOPIXの2000ポイント台は3月19日以来となった。

 後場は、先物の先行高につれて日経平均構成銘柄に機械的な買いが入り、ファナック<6954>(東1)、テルモ<4543>(東1)、武田薬品<4502>(東1)、ダイキン<6367>(東1)なども一段高。加賀電子<8154>(東1)は取引先債権回収不能の可能性に関する影響は限定的との見方で一段と強含み続伸。レオクラン<7691>(東2)は自民党・岸田氏の新型コロナ病床増設の政策などが買い材料視されてストップ高。同じくSERIO・HD<6567>(東マ)は幼児教育拡充や休校拡大なら需要増加と見られて急伸。アイビー化粧品<4918>(JQS)は今9月期の復配期待などでストップ高。

 東証1部の出来高概算は増加し12億4310万株(前引けは4億6952万株)、売買代金は3兆2809億円(同1兆2823億円)。1部上場2189銘柄のうち、値上がり銘柄数は1768(前引けは1556)銘柄、値下がり銘柄数は343(同505)銘柄。

 また、東証33業種別指数は全33業種(前引けは32業種)が上げ、値上がり率上位の業種は、鉄鋼、電気機器、証券商品先物、機械、医薬品、その他金融、化学、不動産、建設、ゴム製品、非鉄金属、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る