ピックルスコーポレーションは22年2月期2Q累計利益予想を上方修正、通期も上振れ濃厚

(決算速報)
 ピックルスコーポレーション<2925>(東1)は9月24日の取引時間終了後に22年2月期第2四半期累計利益予想の上方修正を発表した。原料の野菜の仕入価格が想定よりも安定的に推移している。通期予想据え置いたが、通期も上振れが濃厚だろう。収益拡大基調を期待したい。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年2月期2Q累計利益予想を上方修正、通期据え置きだが上振れ濃厚

 22年2月期第2四半期累計の利益予想を上方修正した。天候が比較的安定し、原料として使用する野菜の仕入価格が想定よりも安定的に推移している。

 修正後の第2四半期累計連結業績予想は、従来予想に対して売上高を1億68百万円下方修正、営業利益を3億82百万円上方修正、経常利益を4億07百万円上方修正、親会社株主帰属四半期純利益を4億10百万円上方修正して、売上高が前年同期比0.1%増の244億23百万円、営業利益が24.8%増の22億32百万円、経常利益が24.4%増の23億07百万円、そして親会社株主帰属四半期純利益が26.1%増の16億30百万円とした。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が21年2月期比1.0%増の465億円、営業利益が5.1%増の28億50百万円、経常利益が3.9%増の29億40百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.7%増の19億円としている。配当予想は21年9月1日付株式2分割遡及換算後で21年2月期と同額の17円50銭(期末一括)である。

 第2四半期累計利益予想を上方修正して、通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が52.5%、営業利益が78.3%、経常利益が78.5%、親会社株主帰属当期純利益が85.8%となった。通期予想も上振れが濃厚だろう。収益拡大基調を期待したい。

■株価は上場来高値更新の展開

 株価(21年9月1日付で株式2分割)は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。9月24日の終値は2265円、今期予想連結PER(株式2分割考慮後の会社予想連結EPS147円81銭で算出)は約15倍、時価総額は約291億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る