加賀電子グループが太陽誘電から『Bluetooth』やWireless LANなどの小型無線モジュール事業を承継

■EMS事業に太陽誘電の高密度実装技術が加わり、より幅広い提案が可能に

 加賀電子<8154>(東1)は10月14日の夕方、連結子会社・加賀電子FEIが太陽誘電<6976>(東1)から『Bluetooth』および『Wireless LAN』モジュールにかかわる商圏、開発・製造技術、ならびに知的財産権を承継し、2022年1月から小型無線モジュール事業を開始すると発表した。太陽誘電も「無線モジュール事業を加賀FEIへ譲渡」と発表した。

 すべてのものがインターネットに繋がるIoT時代の到来により、無線モジュールは持続的な拡大が見込める成長市場であり、とりわけ、加賀電子FEIが太陽誘電から承継する小型・低消費電力のBluetoothやWireless LANモジュールは、IoT商品の製品化に取り組む国内外の大手顧客に対して有望な商材となる。

 加賀電子FEIは、前身の富士通エレクトロニクス当時より、富士通グループの中核商社として自社内に技術部門を有し、LSIなど顧客製品の開発受託・製造受託を行ってきた。また、無線ビジネスについても、メッシュネットワーク技術を活用した特定小電力無線モジュールの開発など、ソフトウェア・ハードウェア共に多数の開発実績を有している。

 こうした治験を生かしてキーデバイスを提供するとともに、これまで取り組んできたネットワーク・クラウド、ソフトウェア開発、電波法認証取得、さらにはEMS(製造受託)サービスまで、幅広い提案力によってIoTソリューションビジネスの拡大を目指す。

 本事業承継を通じ、加賀電子グループのEMS事業に太陽誘電の小型高密度実装技術が加わることにより、顧客に対して、より幅広い提案が可能となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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