大幸薬品は年初来の安値圏から急反発、新型コロナ感染対策製品の「過剰」最悪期は越えたとの見方

■在庫圧縮や生産調整にともなう費用計上など好感される

 大幸薬品<4574>(東1)は11月10日、急反発で始まり、取引開始後は17%高の887円(131円高)まで上げて年初来の安値圏から大きく出直っている。9日の15時に発表した第3四半期連結決算(2021年1~9月・累計)は各利益とも赤字だったが、在庫圧縮や生産調整にともなう操業停止関連費用として637百万円を計上したことなどが評価されているようだ。

 今期は、決算期を3月から12月に変更した経過期間で9ヵ月決算。発表によると、新型コロナ感染対策製品の在庫が過剰な状態となり、第2四半期(21年1~6月)に棚卸資産評価損を適用し、売上原価に損失を計上。さらに、感染管理事業製品は第2四半期中から生産を停止しており、引き続き一定の在庫量まで生産調整すべく在庫の圧縮に努めている。操業停止関連費用として、当第3四半期連結累計期間においては637百万円を営業外費用に計上しているとした。最悪期は越えたとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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