人気の中古スマホ、上位をiPhone8が独占、iPhoneSEは取引数大幅増でランクイン

■マーケットエンタープライズの中古スマホ取引数ランキング(7月~9月)

 ネット上でリユース品の買い取り・販売などを行うマーケットエンタープライズ<3135>(東1)は11月9日、2021年7月~9月の中古スマホ取引数ランキング(主要4市場より抽出された中古スマホ相場データより分析)を発表した(詳細は同社ホームページを参照)。

 同社が運営するウェブメディア「iPhone格安SIM通信」にて提供している、フリマアプリやインターネットオークション等主要4市場を総括した中古スマートフォン相場比較サービスより抽出した中古スマホ取引データの分析を行った。

■消費者の中古への意識は寛容に、最新モデルと中古スマホの2極化が進む?

 発表によると、iPhone全体の取引数は、前回の調査(2021年4月~6月)と比べ、7.6%の減少となったが、iPhone13シリーズの発売により、9月単体の取引数は増加となった。

 ランキングでは、今回の調査でも1位はNTTドコモのiPhone8・64㎇、2位はauのiPhone8・64㎇、3位はソフトバンクのiPhone8・64㎇となり、上位3位をiPhone8が独占。昨年1月~3月にiPhone7の取引量をiPhone8の取引量が上回ってから、3四半期連続の上位3位独占となった。発表では、この要因には、iPhone8の価格下落が大きく関係しているとし、現在、3大携帯キャリアのiPhone8平均価格は1万6000円を切っており、昨年比で7000円~8000円程の価格下落が見られる。この価格が、人気の大きな理由と言えそう、と結論づけている。

 また、前回の調査ではランキング外だったiPhoneSE(第2世代)が、今回の調査では4位(au)、6位(ソフトバンク)と大きく順位を伸ばしてランクインした。これは、9月のiPhone13シリーズ発売を意識した家電量販店の端末セールが要因と見ている。前回の調査(2021年4月~6月)と比べると、3大キャリア全てのiPhoneSE(第2世代)64GBは、ほとんどの容量で2倍近く取引数が増加している。セールで購入し、そのまま転売されるケースが多かったため、新古品の取引量の大幅増に繋がったと見て良いだろうとした。一方で、SIMフリー版のiPhoneSE(第2世代)は、全容量で取引数の減少がみられたとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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