【銘柄診断】エヌ・シー・エヌは22年3月期大幅増益予想、上値を試す展開に期待

銘柄診断

■モミ合いから上放れの動き強める

 エヌ・シー・エヌ<7057>(JQ)は、耐震性の高い独自開発木造建築システム「SE構法」を工務店やハウスメーカー等に提供する木造耐震設計事業を主力としている。22年3月期は大幅増益予想としている。収益拡大を期待したい。なお新市場区分に関してはスタンダード市場を選択申請している。株価は徐々に水準を切り上げてモミ合いから上放れの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。

■耐震性の高い独自開発木造建築システム「SE構法」

 木造建築業者のビジネスプラットフォームを展開する企業である。耐震性の高い独自開発木造建築システム「SE構法」を工務店やハウスメーカー等に提供する木造耐震設計事業を主力として、省エネルギー計算サービス・長期優良住宅認定代行サービス、住宅ローン代理販売の住宅ローンサービス、木造住宅DXに向けて3次元CAD生成技術を普及促進するBIMソリューションなども展開している。

 構造設計を起点として、資材調達から施工までの一貫したサプライチェーンマネジメントを特徴・強みとしている。木造住宅向けの構造計算料や建築部材販売が収益柱である。

 21年10月には木造建築業界初となる構造躯体の瑕疵保証制度「非住宅版SE構法 構造性能保証制度」の提供を開始した。

■22年3月期大幅増益予想

 22年3月期連結業績予想(収益認識基準適用だが損益への影響なし。21年11月12日に上方修正)は、売上高が21年3月期比8.1%増の79億59百万円、営業利益が52.4%増の3億08百万円、経常利益が26.0%増の3億24百万円、親会社株主帰属当期純利益が16.8%増の2億33百万円としている。配当予想は21年3月期と同額の28円(期末一括)である。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比13.7%増の36億51百万円、営業利益が10.3%増の1億44百万円、経常利益が2.0%増の1億54百万円、親会社株主帰属四半期純利益が4.5%増の1億10百万円だった。ウッドショック下でも木材を安定的に供給し、業務効率化も寄与して各利益は計画を上回った。

 売上面は、住宅分野が木材価格上昇も寄与して8.5%増の30億14百万円、大規模木造建築(非住宅)分野が66.3%増の4億48百万円と好調だった。登録工務店数は26社加入して558社となった。SE構法出荷件数は39棟減少の746棟(住宅分野が49棟減少の716棟、非住宅分野が10棟増加の30棟)だが、構造計算出荷数は70棟増加の799棟(住宅分野が73棟増加の772棟、非住宅分野が3棟減少の27棟)と回復した。

 通期は上方修正して大幅増益予想としている。第2四半期累計が計画を上回ったことに加えて、下期も木材の価格上昇と堅調な出荷を見込んでいる。通期売上高の計画は、木造耐震設計事業が24.9%増の75億81百万円(住宅分野が22.1%増の67億11百万円、大規模木造建築分野が51.7%増の8億69百万円)、その他(環境設計・BIM事業等)が4.6%増の3億78百万円としている。通期ベースでも収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価はやや小動きだが、徐々に水準を切り上げてモミ合いから上放れの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。1月13日の終値は1352円、時価総額は約44億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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