学研の保育園をリブランディングし新しい園名を「Gakken ほいくえん」へ

■保育園に対するニーズの多様化に応え、より柔軟に期待に沿う子育て支援を

 学研ホールディングス<9470>(東1)のグループ会社で、子育て支援事業を行っている株式会社学研ココファン・ナーサリー(本社:東京都品川区)は1月19日、運営している保育園「ココファン・ナーサリー」のリブランディングを進めており、その一環として園名を「Gakken ほいくえん」へと変更し、一部の園を除き、2022年4月から新園名での運営を開始すると発表した。

■リブランディングの背景-外部環境の変化

 近年「待機児童」が大きな社会問題になっており、その解決策として「保育の受け皿」である保育園の整備が進められてきた。その結果、保育園充足による待機児童の減少、コロナ禍による利用控え、育休の充実化によって、地域によっては定員割れする保育園もでてきている。

■保育園は「入りたいところを選ぶ」時代へ

 ここ数年、量の確保が求められる一方で、保育の質についての声も多く挙がっている。厚生労働省は2018年5月~2020年6月の2年間にわたって「保育所等における質の確保・向上に関する検討会」を開催し、保育の質というものの定義化やこれからの保育現場での取組の在り方などを取りまとめた。今後は、より一層「保育の質」が求められるとともに、保護者や社会ニーズの多様化によって、保育園に求められる役割や期待も今まで以上に大きくなることが予想される。保育業界は、自らのライフスタイルや志向によって「入りたい園を選ぶ」時代へと移行しつつある。

■リブランディングの経緯ー内部要因

 学研ココファン・ナーサリーは創業から13年、40を超える保育施設を運営し、地域の子育て支援に寄与してきたが、上記の外部環境の変化に対応し、より質が高く、柔軟な保育園運営を行っていくために、今回のリブランディングを行うこととした。

 学研グループ横断で「ブランディングPJ」を発足させ、学研の保育について様々な角度から検討。今まで築いてきた「子ども主体の保育」をより深化させ、新たなコンセプトや具体的な実行アクションを定めた。

■新ブランドコンセプト

「あそびが学びに、学びがあそびに」

 学研グループは幼児教育・保育のプロとして、子ども・保護者に寄り添い、子どもが興味・関心を持ち自ら遊び、気づき、学ぶように、その年齢に応じた環境を整えるノウハウを蓄積している。学研ココファン・ナーサリーは、学研グループの園ならではの「学び」を主軸に、すべての子どもが、生まれながらに持っている育ちの力(=あそび学ぶ、自分らしさ、個性)を輝かせることをコンセプトとした保育を行う。

 社会情勢の変化が大きい昨今において、地域の子育て支援の拠点としての保育施設に求められる役割も多様化している。今後、学研ココファン・ナーサリーは、その役割に今まで以上に柔軟に対応していくとともに、学研グループが75年にわたって培ってきた乳幼児に関する知見を活用し、より一層、子どもたちと保護者への支援を強化していくとしている。

【学研ココファン・ナーサリー】

 「保育と教育を両立させた施設」「子育て世帯が安心して子どもを預けられ、働き続けられるための仕組みと社会」づくりを目指し、2008年に子育て支援事業を開始。

●未就学児に対する保育事業
 認可保育園…39園、認証保育園…2園、認定こども園…2園
●学童保育事業
 公設民営…25拠点、民設民営…1拠点
●児童発達支援事業
 児童発達支援施設…3施設
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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