マルハニチロは後場堅調、スケソウダラ事業での資産譲受など好感され次第高

材料でみる株価

■米ベーリング海のスケソウダラ事業、陸上事業としてはシェアトップに

 マルハニチロ<1333>(東1)は2月2日、朝方の1%安(24円安の2414円)を底に持ち直し、後場は13時40分にかけて2458円(20円高)まで上げて出直りを強めている。朝、「スケソウダラ操業のための資産譲受け」について発表し、前場の中頃から徐々に買い材料視されたという。第3四半期の決算発表は2月7日の予定。

 発表によると、海外子会社2社が米国企業から加工施設やスケソウ漁獲枠付き漁船9隻を譲り受けた。ベーリング海のスケソウダラ事業は、米国漁業法により漁船が漁獲枠を保有する形態となっており、漁獲枠も陸上枠、母船枠、工船枠の3つに分けられている。今回の譲受により、陸上枠へのアクセスシェアは31%から41%まで増加し、陸上事業としてはシェアトップになる。

 米国では、カニカマ(スケソウダラのスリミが原料)の需要は堅調な拡大傾向を示しており、牛肉など他のタンパク質と比較して、温室効果ガスへの影響の点で気候に配慮したタンパク源であることなどが好感されているという。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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