ジェイエスエスは22年3月期3Q累計大幅営業・経常増益で通期予想を超過達成

(決算速報)
 ジェイエスエス<6074>(JQ、新市場区分スタンダード)は2月10日の取引時間終了後に22年3月期第3四半期累計業績(非連結)を発表した。コロナ禍の影響が和らいで大幅増収、大幅営業・経常増益となり、最終利益は黒字転換した。そして営業・経常利益は通期予想を超過達成した。通期予想を据え置いたが上振れの可能性がありそうだ。収益回復基調を期待したい。株価は地合い悪化の影響で昨年来安値を更新する場面があったが、その後は切り返しの動きを強めている。下値固め完了して出直りを期待したい。

■22年3月期3Q累計大幅営業・経常増益、通期上振れの可能性

 22年3月期第3四半期累計の業績(非連結、収益認識会計基準適用だが損益への影響は軽微)は、売上高が前年同期比22.8%増の57億51百万円、営業利益が4.1倍の3億10百万円、経常利益が4.0倍の3億07百万円、四半期純利益が1億64百万円(前年同期は2億13百万円の赤字)だった。

 コロナ禍の影響が継続しているが、前年同期との比較で影響が和らいで大幅増収、大幅営業・経常増益となり、最終利益は黒字転換した。全事業所合計の第3四半期末会員数は前年同期比0.8%増の9万4583人となった。なお特別利益では前期計上の助成金収入1億84百万円が剥落した。特別損失では新型コロナウイルス感染症による損失が減少(前期は5億22百万円計上、今期は65百万円計上)した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が18億07百万円で営業利益が57百万円、第2四半期は売上高が19億64百万円で営業利益が1億43百万円、第3四半期は売上高が19億80百万円で営業利益が1億10百万円だった。

 通期の業績(非連結)予想(6月11日に公表)は据え置いて、売上高が21年3月期比18.6%増の77億円、営業利益が3.4倍の2億79百万円、経常利益が3.2倍の2億87百万円、当期純利益が2億01百万円の黒字(21年3月期は4億40百万円の赤字)としている。配当予想は50銭増配の11円(第2四半期末5円、期末6円)である。

 コロナ禍の影響が和らいで増収を見込み、これに伴って利益も回復する見込みとしている。新規施設については、既存施設の新築移転を含めて2店舗程度の開設を計画している。ディップネスとの協業も本格化する見込みだ。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が74.7%、営業利益が111.1%、経常利益が107.0%、当期純利益が81.6%で、営業利益と経常利益は通期予想を超過達成している。通期予想を据え置いたが上振れの可能性がありそうだ。収益回復基調を期待したい。

■株価は切り返しの動き

 株価は地合い悪化の影響で昨年来安値を更新する場面があったが、その後は切り返しの動きを強めている。下値固め完了して出直りを期待したい。2月10日の終値は417円、今期予想PER(会社予想のEPS51円97銭で算出)は約8倍、時価総額は約17億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る