エスプールの第2四半期は障がい者雇用支援サービスなど好調で営業利益は前回予想を61%上回る

(決算速報)

■人材事業の減少に歯止めがかかり中間利益も同64%上回る

 エスプール<2471>(東証プライム)の2025年11月期・第2四半期連結決算(2024年12月~25年5月・累計:中間期、IFRS、連結)は、障がい者雇用支援サービスにおいて設備販売が好調だったことに加え、費用の一部が下期にずれ込んだこと、また、環境経営支援サービスでのカーボンクレジットの大口販売などにより、主に利益面で25年1月に開示した前回予想を大幅に上回る好決算となった。

 売上高に相当する売上収益は前回予想を1.5%上回って124億99百万円(前年同期比では3.4%増加)となり、営業利益は同じく60.6%上回り8億06百万円(同8.7%増加)、親会社の所有者に帰属する中間利益も同64.2%上回り4億10百万円(法人所得税費用などにより同40.1%減)となった。

 ビジネスソリューション事業が好調を維持したことに加えて、人材ソリューション事業の減少傾向に歯止めがかかってきたことで、減益予想から一転して売上・営業利益ともに増収増益となった。計画に対しても、特に利益面で目標を上回り、通期計画達成に向けて順調な折り返しとなった。

 ビジネスソリューション事業は、主力の障がい者雇用支援サービスが設備販売などの好調により好調に推移し、広域行政BPOサービスおよび環境経営支援サービスは、上期は閑散期ながらも直近の案件獲得が進み、前期を上回った。一方、人材ソリューション事業は、減収減益となったが、現状、底打ちの兆しが見え始め、減少幅は縮小傾向にある。

 今期・25年11月期の連結業績予想は、25年1月に開示した前回予想に変更はなく、売上収益は268億28百万円(前期比5.0%増)、営業利益は30億74百万円(同10.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は19億07百万円(同9.2%減)。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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