テラスカイの14日の株価は上場来高値2万4650円をつける

■第1四半期の第2四半期予想に対する売上高の進捗率は50.2%とほぼ計画通り

 クラウドでのソリューション事業を展開するテラスカイ<3915>(東マ)の14日の株価は、当日が第1四半期業績発表日という思惑もあり、上場来高値2万4650円をつけ、引けは前日比1010円高の2万3500円で終えた。

 引け後発表された第1四半期連結業績は、売上高5億30百万円、営業利益42百万円、経常利益29百万円、純利益16百万円であった。
 前年同期の業績は発表されていないことから、比較が出来ないが、第2四半期業績予想に対する進捗率を見ると、売上高50.2%、営業利益75.0%、経常利益59.2%、純利益84.2%となっている。
 売上高についてはほぼ計画通りといえる一方で、利益面では当初予想を上回っているといえる。

 同社はクラウドを活用した最適なシステム開発支援と受託開発を行うソリューション事業と、クラウドに特化した製品開発とサービスを提供する製品事業が2大事業となっている。また、米国の大手セールスフォース社と業務提携していることと、世界でトップクラスの優秀な人材を集めていることが特徴である。顧客としては、大手企業から中堅・中小企業まで幅広い。

 ソリューション事業における、第1四半期の売上高は、受託開発案件及び保守案件の件数の増加等を主因として、4億06百万円、セグメント利益(営業利益)は、前連結会計年度において採用した人材の成長・活躍等が寄与し、98百万円となった。

 製品事業の売上高は、堅調な契約社数、契約金額の伸長を主因として、1億23百万円となり、セグメント利益(営業利益)は、米国子会社の経営効率が改善されたことが寄与し、28百万円であった。

 16年2月期連結業績予想は、売上高23億04百万円(前期比40.5%増)、営業利益1億92百万円(同19.7%増)、経常利益1億76百万円(同14.0%増)、純利益93百万円(同29.4%増)を見込んでいる。

 クラウドの時代を迎え、顧客のニーズに合った最先端のサービスを提供していることから、同社に対する投資家の期待は大きく、株価は最高値を更新中である。

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