【注目銘柄】マミヤOPは業績上方修正・増配を見直し配当権利取りを強める

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 マミヤ・オーピー<7991>(東2)は、今年2月9日に今2022年3月期業績の上方修正と増配を発表しており、この増配により年間配当利回りが6.1%と高まり、配当権利取りの買い物が増勢となっている。新型コロナウイルス感染症対策の「まん延防止等重点措置」が、17都道府県で解除が検討されていることも、同社のゴルフクラブシャフトに追い風になるとして側面支援材料視されている。

■「三密」回避のアウトドア・スポーツ人気でゴルフシャフトの受注好調

 同社は、今期第3四半期(2021年4月~12月期、3Q)決算発表時に今期通期業績を上方修正した。期初予想より売り上げを25億円、営業利益を5億3000万円、経常利益を6億5000万円、純利益を4億9000万円それぞれ引き上げ、売り上げ125億円(前期比30.0%増)、営業利益5億4600万円(前期は8億6600万円の赤字)、経常利益7億円(同8億4000万円の赤字)、純利益5億円(同14億9400万円の赤字)と見込み、増収転換率を伸ばすとともに黒字転換幅を拡大させる。

 スポーツ事業では、ゴルフシャフトの国内受注が、「三密」回避のアウトドア・スポーツ人気などで増加し、電子機器事業では生産性の向上やコスト削減が進んだことなどが要因となった。とくにスポーツ事業は3Qに売り上げが47億9200万円(前年同期比37.9%増)、営業利益2億4200万円(前年同期は2億3900万円の赤字)とV字回復し、3Q合計の営業利益が2億4200万円(同8億9500万円の赤字)と黒字転換したことへの収益寄与度を高めた。

 配当は、期初に未定としていたが、業績上方修正とともに年間50円(前期実績25円)への大幅な増配を予定している。この大幅増配により同社の年間配当利回りは期初予想の3.06%から6.13%に高まり、東証第2部高配当利回りランキングでは第2位、全市場ベースでも第20位にランクアップする。

■S高後のスピード調整中も高配当取りと値幅効果が相乗期待

 株価は、今期の各四半期業績が黒字転換して着地しても黒字幅が小幅にとどまることから600円台下位での限定的な反応にとどまり昨年12月には595円安値、今年1月に昨年来安値594円まで調整した。業績上方修正と増配の発表では様変わりとなり2日連続のストップ高(S高)で857円まで44%高の急騰を演じた。足元では高値でのスピード調整中だが、PERは14.1倍、PBRは0.58倍、配当利回りは6.13%となお割り負けている。配当権利取りのインカムゲインに値幅効果の上乗せも期待され、直近高値857円抜けから昨年3月の昨年来高値880円を通過点に2020年1月高値1307円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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