【株式市場】日経平均株価は547円安、金利上昇懸念などで2万7000円を割る

東京証券取引所

◆日経平均は2万6803円34銭(546円96銭安)、TOPIXは1884.41ポイント(38.50ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は5億6948万株

 4月7日(木)前場の東京株式市場は、NY株の2日続落、米金利高の日本国内への波及懸念などにより鉄鋼、自動車、電機・精密、半導体、機械株など幅広い業種の主力株が下げ、このところ金利上昇が好感された保険、メガバンク株も軟調となった。中で、ディフェンシブ株の医薬品、食品株には退避資金の流入が言われ高い銘柄が目立った。日経平均は取引開始後まもなく2万7000円を割り、午前9時20分には下げ幅500円台になり、底練りのまま前引けとなった。

 アステラス製薬<4503>(東証プライム)がディフェンシブ買いや時価総額7兆円を計画との報道を受けて逆行高。重松製作所<7980>(東証スタンダード)は防衛費の増額観測などを受け反発。エヌエフホールディングス<6864>(東証スタンダード)は3月決算の増益幅拡大期待など言われて戻り高値。クックビズ<6558>(東証グロース)は政府の観光・消費喚起策「ワクワク」に期待とされて出直り継続。

 新規上場のエフビー介護サービス<9220>(東証グロース)は取引開始から19分後に1561円(公開価格1400円の11.5%高)で初値をつけ、1961円まで上げて前引けは1839円。

 東証プライム市場の出来高概算は5億6948万株、売買代金は1兆3589億円。プライム上場1839銘柄のうち、値上がり銘柄数は101銘柄、値下がり銘柄数は1727銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は医薬品1業種のみとなり、値下がり率の大きい業種は鉱業、電気機器、非鉄金属、ガラス土石、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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