ジェイテックは24年3月期1Q大幅営業増益、通期大幅増益予想据え置き

(決算速報)
ジェイテック<2479>(東証グロース)は7月31日の取引時間終了後に24年3月期第1四半期連結業績を発表した。経常利益は営業外収益で前期計上した助成金収入が剥落して減益だったが、営業利益は技術職知財リース事業におけるテクノロジストの稼働状況の上昇や、全社的な業務効率化などにより大幅増益だった。そして通期の大幅増益予想を据え置いた。テクノロジストに対する需要が高水準に推移する見込みだ。第1四半期の進捗率は低水準の形だが、第2四半期以降には新卒社員の利益貢献が本格化する見込みであり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は7月の年初来高値圏から利益確定売りで反落したが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■24年3月期1Q大幅営業増益、通期も大幅増益予想

24年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比3.8%増の8億12百万円、営業利益が24.7%増の31百万円の黒字、経常利益が15.0%減の31百万円、親会社株主帰属四半期純利益が71.7%増の17百万円だった。

経常利益は営業外収益で前期計上した助成金収入(11百万円)が剥落して減益だったが、営業利益は技術職知財リース事業におけるテクノロジストの稼働状況の上昇や、全社的な業務効率化などにより大幅増益だった。

セグメント別に見ると、技術職知財リース事業は売上高が3.9%増の8億04百万円で、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が2.7%増の1億18百万円だった。テクノロジストの単価・労働工数が増加した。一般派遣およびエンジニア派遣事業は休止している業務もあるため、売上高が6.0%減の7百万円で利益が0百万円の損失(前年同期は4万円の利益)だった。

通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が23年3月期比18.0%増の37億円50百万円、営業利益が73.2%増の3億10百万円、経常利益が42.4%増の3億10百万円、親会社株主帰属当期純利益が29.2%増の1億70百万円としている。配当予想は未定としている。

テクノロジストに対する需要が高水準に推移し、中期経営計画で掲げた24年3月期の利益目標値(営業利益2億80百万円、経常利益2億58百万円、親会社株主帰属当期純利益1億58百万円)を超過達成する見込みだ。

第1四半期の進捗率は低水準(売上高22%、営業利益10%、経常利益10%、親会社株主帰属当期純利益10%)の形だが、第2四半期以降には新卒社員の利益貢献が本格化する見込みであり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

株価は7月の年初来高値圏から利益確定売りで反落したが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。7月31日の終値は335円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS21円34銭で算出)は約16倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS134円06銭で算出)は約2.5倍、そして時価総額は約29億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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