【注目銘柄】富士ソフトサービスビューロが高値更新、コロナ関連として見直し気運高まる

注目銘柄

 富士ソフトサービスビューロ<6188>(東証スタンダード)が、9日に421円+10円(+2.43%)と続伸。高値426円と買われ、5月23日につけた年初来高値415円を更新した。

■12月決算で好業績予想のコロナ関連

 3月期決算銘柄については、10日の参院選投開票と第1四半期決算発表前ということもあり、上値追いに控えめな動きとなる中、親会社の富士ソフト<9749>(東証プライム)が連日高値と堅調なことから、親会社同様12月決算で好業績が見込まれるほか、コロナ関連としても見直されている。

■今12月期第2四半期営業利益2.2倍を見込む

 富士ソフトサービスビューロは、5月11日に今2022年12月期第2四半期業績予想の上方修正を発表済みで、第2四半期売上高は54億円(前年同期比32.2%増)、営業利益3億8000万円(同2.2倍)、経常利益3億8000万円(同2.2倍)、純利益2億6200万円(同2.2倍)を見込む。

 同社では、「特化型コールセンターを中心としたBPO業務の積極展開」を課題に、「官公庁系ビジネス」、「ITヘルプデスク」、「金融系オフィスサービス」を成長の3本柱として、サービスの拡大を図っているが、官公庁や地方自治体の新型コロナウイルス感染症対策に関連する期間限定の外部委託需要が伸びたことから、売上高は当初予想から32.2%、営業利益は同2.2倍、経常利益は同2.2倍、経常利益は同2.2倍、純利益は同2.2倍増額した。

■新型コロナ感染症対策の外部受託がさらに増加か

 通期売上高102億円(前期比9.1%増)、営業利益5億8000万円(同1.2%増)、経常利益5億8000万円(同1.2%増)、純利益4億0100万円(同5.4%増)予想を据え置いており、通期業績予想を増額する余地はある。

 また、東京都が9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに9716人確認されたと発表。前週の同じ曜日から2・7倍増え、22日連続で1週間前を上回ったと伝わっており、コロナ感染拡大が懸念されており、新型コロナウイルス感染症対策に関連する外部受託がさらに増加することも予想される。

 株価は、13週移動平均線がサポートする形で上昇。新型コロナウイルス関連として見直し機運が高まっており、一段と騰勢を強めるか注目したい。(信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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