【編集長の視点】AMBITIONは最高業績、ベトナム子会社設立を見直し直近IPO株人気が増幅し急続伸

編集長の視点

AMBITION<3300>(東マ)は、77円高の1910円と急続伸し、25日移動平均線水準での三角保ち合いから上ぶれ気配を強めている。今6月期の最高更新予想業績や今期第1四半期の計画超業績、ベトナムで子会社を設立した海外展開を見直し直近IPO(新規株式公開)株人気を増幅させている。今年11月19日、20日と2日間連続でストップ高した急伸特性の再現思惑も高めている。

■1Q管理戸数は4140戸と計画を上回り入居率も92.7%と高水準

同社の今6月期業績は、売り上げ64億3600万円(前期比21.7%増)、経常利益2億4100万円(同31.1%増)、純利益1億3700万円(同24.1%増)と連続大幅増益が予想され、配当も、20円(前期実績19円)と増配が予想されている。同社は、居住用不動産を賃貸借(サブリース)するプロパティマネジメント事業と不動産賃貸仲介事業、購入した中古不動産をリフォームして適正価格に引き上げて販売するインベスト事業を展開しているが、中心物件はワンルームマンションで、事業エリアも東京23区に特化、顧客層のDINKSや単身者向けに敷金・礼金ゼロとする独自のビジネスモデルにより、管理戸数の拡大と高水準の入居率を実現し連続過去最高業績を続けている。
 今年9月19日のIPO以来の初決算となった今6月期第1四半期(1Q)業績も、プロパティマネジメント事業では、管理戸数が、計画の3978戸を上回る4140戸と伸び、入居率も、計画の92.2%を上回る92.7%と高水準で推移、売り上げは、四半期決算が初作成となるため前年同期比較はないが、15億2500万円、経常利益は400万円の赤字、純利益は収支トントンと計画通りに着地した。

■25日線水準での三角保ち合いが煮詰まり上放れ気配

株価は、公開価格960円に対して、1555円で初値をつけ1955円まで買い進まれ、上場来安値1063円と大幅調整をしたが、同安値から1Q管理戸数が計画を上回って着地したことや、ベトナムへ進出した日系企業の社員向けに賃貸管理・仲介サービスをする子会社を設立したことを評価して底上げ、2日間のストップ高を交えて上場来高値2850円と急伸した。足元では信用取組の規制が響いて25日線で下値を確認する三角保ち合いを形成している。直近IPO株人気を再燃させて、上放れ、一段の戻りを試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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