【注目銘柄】バイク王は続落も業績再上方修正・最高純益更新を手掛かりに下げ過ぎ修正買い交錯

 バイク王&カンパニー<3377>(東証スタンダード)は、6営業日続落している。同社は、今年6月29日に今2022年11月期業績の2回目の上方修正を発表し、連続の過去最高純利益を伸ばしたが、市場コンセンサスに未達と評価しているが、買い直される場面もあり、売られ過ぎ修正の打診買いが交錯している。新型コロナウイルス感染症の全国の新規感染者数が、7月16日に11万675人と今年2月のピークの10万4169人を上回り過去最高となり、その後も高止まりしていることも、「三密」回避の交通手段として二輪車需要につながるとする「ウイズ・コロナ」関連株人気の高まりを期待させている。

■WEB広告・新規出店効果で中古バイクの販売台数、売上単価とも好調推移

 同社の今11月期業績は、今年3月に上方修正されたが、その増額値をさらに上方修正した。3月増額値より売り上げを14億5700万円、営業利益を200万円、経常利益を2600万円、純利益を800万円それぞれ引き上げたもので、売り上げ300億5700万円(前期比13.1%増)、営業利益17億7200万円(同13.7%増)、経常利益23億3600万円(同32.0%増)、純利益16億1800万円(同32.3%増)と見込み、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。

 国内トップ・シェア(21.4%)の中古バイクの買取利用率を一段と拡大するために、今期第2四半期に2店舗を新規出店するとともに、2店舗を移転・増床し、高市場価格車両台数の最大化を目的にWEB広告を強化、販売台数、売上単価とも好調に推移したことが寄与した。同社は、今期から2024年11月期を最終年度とする中期経営計画を策定・推進しており、2024年11月期の目標業績を売り上げ350億円、経常利益25億円としているが、今回の今期業績の上方修正で早期達成の可能性も強まってきた。

■PERは9倍、25日線から12%のマイナスかい離と売られ過ぎ歴然

 株価は、新型コロナウイルス感染症の「第6波」のなか「三密」回避のバイク人気に今期業績の1回目の上方修正が続きストップ高を交えて年初来高値1480円まで5割高したが、今回の業績再上方修正では、予想業績が市場コンセンサスを下回るとして1026円まで売られ、ほぼ往って来いとなった。ファンダメンタルズ的にPERは9.01倍、テクニカル的にも25日移動平均線から12.19%のマイナスかい離と売られ過ぎを示唆しており、「ウイズ・コロナ」株人気の再燃も加わり、年初来高値奪回に再チャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る