【株式市場】大幅続落だが新規上場の4銘柄は好調で2銘柄が初値持ち越す

株式市場

◆日経平均の終値は1万7257円40銭(155円18銭安)、TOPIXは1397.04ポイント(9.79ポイント安)、出来高概算(東証1部)は22億9316万株

チャート14 11日後場の東京株式市場は、日経平均が200円安から100円安の水準(1万7200円から1万7300円の水準)で小動きとなり、引き続きNY株式の268ドル安が手控え要因になった。ただ、ここ数日の円高基調が反落して前場の1ドル117円台から118円台の円安基調になったため、朝方の一時368円95銭安(1万7043円63銭)からは大きく持ち直した。北米市場の比重が大きい富士重工業<7270>(東1)は前場ほとんど軟調だったが、後場は13時頃から堅調に転換して小高く推移し、キヤノン<7751>(東1)は14時頃からクッキリと堅調に転換。スカイマーク<9204>(東1)は投資ファンドの出資期待やANAホールディングス<9202>(東1)との提携観測などを好感して7月に急落する前の300円台を回復した。マーベラス<7844>(東1)コロプラ<3668>(東1)など、外部要因に影響されにくいオンラインゲーム株やバイオ株などの物色も強く、電子決済システムなどのフライトシステムコンサルティング<3753>(東マ)は米国に子会社を設立と伝えられて後場ストップ高となった。

 本日は新規上場が4銘柄あり、前場は4銘柄とも買い気配のまま初値がつかなかった。後場、スマートフォンアプリ(応用ソフト)向け広告のGMO TECH<6026>(東マ)が13時6分に公開価格5800円に対し2.4倍の1万3640円で初値をつけ、続いてアウトドア、登山用品などのスノーピーク<7816>(東マ)が14時24分に公開価格2300円に対し2.3倍の5390円で初値をつけた。中古ビルのリフォーム再販などのビーロット<3452>(東マ)は公開価格2010円に対し4625円の買い気配で終わり、弁護士ドットコム<6027>(東マ)は公開価格1230円に対し2829円の買い気配で終わった。

 東証1部の出来高概算は22億9316万株(前引けは12億3097万株)、売買代金は2兆5128億円(同1兆3053億円)。1部上場1848銘柄のうち、値上がり銘柄数は564(前引けは440)銘柄、値下がり銘柄数は1183(同1286)銘柄。

 また、東証33業種別指数は空運、陸運の2業種が値上がり(前引けは空運1業種のみ値上がり)し、値下がり率の低い業種をみると保険、水産・農林、化学、海運、建設、小売り、その他製品、などだった。

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