アサカ理研が再騰し年初来の高値、金属リサイクル産業拡大政策に加えテクニカル妙味も煮詰まる

株式市場 銘柄

■チャート観測でいう「三角もみ合い」を形成し再び動意を活発化

 アサカ理研<5724>(東証スタンダード)は9月15日、再び一段高となり、午前11時過ぎに12%高の1917円(202円高)まで上げて8月30日以来の年初来高値を更新している。EV用電池産業の拡大を受けて金属回収事業の拡大が期待されることや、環境省の金属リサイクル産業拡大方針によって8月に急伸した後の値動きがチャート妙味を強めてきたことなどが買い材料視されている。8月急伸幅と同レベルの上げに発展するとの見方も出ている。

 8月下旬、「リサイクル市場80兆円に、30年までに拡大、環境省が近く工程表」(日本経済新聞8月25日付朝刊)と伝えられたことなどを受けて活況高となり、その後、直近まで高値圏でもみ合いながら値幅を収れんさせ、日足チャートでは「三角もみ合い」「ペナント型フラッグ」を形成してきた。この値幅収れんの値動きは、値幅が煮詰まるにつれて上下どちらかに大きく動き出す前兆とされている。今回は再び上げ始めたため、テクニカル妙味から騰勢再燃とされて買いが集まったと見られている。

 また、ホームページに「金」地金相場を掲示しており、国内の金相場は急激な円安を受けて高止まりしていることも事業に追い風と見られている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る