【株式市場特集】鍋関連、防寒衣料、防寒器具、除雪関連などの冬仕度銘柄に出番

雪 豪雪

 今週の当特集は、当面は主力のハイテク株や値がさ株が、金利動向に振り回されて動きが取れないと予想されることから、このラニャーニャ現象下の足元の気候要因にフォーカスして冬仕度関連株を取り上げることにした。気温の低下から冬本番、さらに厳寒・豪雪などと連続するようなら、鍋関連銘柄、防寒衣料銘柄、防寒器具銘柄、除雪関連銘柄などの出番が近付いてくる。冬仕度銘柄のなかでも割安水準にある小型株を中心に先取り買いを入れ、前のめりで冬本番に備えるのも一法となりそうだ。

■食材、燃料の鍋関連株に重衣料株では第2の山陽商会探し

 鍋関連銘柄でまず割安クラスター(群)として注目されるのは、食材に不可欠の水産物を提供する水産株と水産卸株である。水産株では極洋<1301>(東証プライム)、日本水産<1332>(東証プライム)、マルハニチロ<1333>(東証プライム)が、揃ってPER7倍~9倍と割安で、水産物価格の上昇で今年7月~8月に年初来高値まで買い進まれた。鍋物食材の需要期前倒しとなれば再度の高値挑戦も想定される。水産卸株では大水<7538>(東証スタンダード)、中央魚類<8030>(東証スタンダード)、東都水産<8038>(東証スタンダード)、OUGホールディングス<8041>(東証スタンダード)が、PER7倍~13倍と割安で、今3月期第1四半期決算が大幅増益で着地したことも共通となっている。このほか鍋物食材の割安株では、水産練り製品のあじかん<2907>(東証スタンダード)、包装餅のサトウ食品<2923>(東証スタンダード)が外せない。このほか鍋用固形燃料のニイタカ<4465>(東証プライム)、LPガスコンロの岩谷産業<8088>(東証プライム)も、PERはそれぞれ10倍台、12倍台と割安で活躍場面の再来は想定範囲内となる。

 防寒衣料株では、前記の山陽商会のほかかつてフリース・ダウンコートでシーズンストック人気を一人占めしたファーストリテイリング<9983>(東証プライム)の株価は、年初来高値近辺でPERも33倍と市場予想を上回るが、この人気がどう同業他社株に乗り換えられるかが、大きなカギを握る。オンワードホールディングス<8016>(東証プライム)は、今期業績を上方修正し年初来高値に顔合わせする急伸を演じ、その上方修正した今期第2四半期業績の発表とともに材料出尽くしとして急反落したが、ダイドーリミテッド<3205>(東証スタンダード)とともに低位株妙味を発揮する可能性がある。このほかワークマン<7564>(東証スタンダード)、ゴールドウイン<8111>(東証プライム)は、PER評価は市場平均をやや上回るが再出番が迫り、こども衣料の西松屋チェーン<7545>(東証プライム)も、今年10月に突っ込んだ年初来安値からもリバウンドが期待される。第2の山陽商会探しが始まろう。

■豪雪観測ケースでは冬用タイヤ株や除雪関連株の再活躍場面

 さらに季節の深まりとともに厳寒予想と豪雪観測が同時進行するケースでは、冬用タイヤの準備期間に入る。今12月期業績を冬用タイヤの特需で上方修正した横浜ゴム<5101>(東証プライム)、TOYO TIRE<5105>(東証プライム)はPERがそれぞれ8倍、4倍と割安であり、TOYO TIREに至っては今期業績を2回上方修正した。タイヤなどのカー用品チェーン店株へも人気波及が期待されPERが1ケタ評価のアイエーグループ<7509>(東証スタンダード)、イエローハット<9882>(東証プライム)などから動意付きそうだ。

 その先、豪雪が雪害発生と深刻化すれば、除雪関連株の出番となる。定番銘柄は、ショベルの浅香工業<5962>(東証スタンダード)で、同社の今3月期業績は大幅減益転換予想だが、前期業績は、昨年10月以降の降雪準備の除雪用アルミスコップの早期受注で今年2月に上方修正した。ホームセンター株も、除雪関連株からは外せない。3連休前の7日にコーナン商事<7516>(東証プライム)が、今2月期業績を下方修正し、そのほか月次売上高がマイナスの銘柄も混在するなど注意が必要だが、アークランズ<9842>(東証プライム)に旧村上系のファンドの大量保有が判明したり、DCMホールディングス<3050>(東証プライム)とカンセキ<9903>(東証スタンダード)が資本業務提携するなど周辺に動きもある。上記3社と同様にPER評価が1ケタ台と割安なナフコ<2790>(東証スタンダード)、アレンザホールディングス<3546>(東証プライム)などからマークするところだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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