伊勢化学がストップ高、ヨウ素の大手で「核」対策需要に連想拡大の見方

■ヨウ素の国際市況高や円安などで業績は好調

 伊勢化学工業<4107>(東証スタンダード)は10月11日、買い気配のあとストップ高の5500円(700円高)で始まり、2日続けて一段高となっている。ヨウ素の最大手。9月下旬にノーベル賞候補とされる化学物質に関連するとの見方で動意を強め始め、受賞には至らなかったものの、直近はロシアが核を使用するとの予想や、北朝鮮が核実験を準備しているといった観測を受け、ヨウ素が被ばく防止剤として用いられる期待が買い材料になってきたとの見方が出ている。

 業績は好調で、今12月期の連結業績予想を第2四半期決算発表時(7月27日)に増額修正した。ヨウ素の国際市況が堅調に推移するとともに、為替相場が円安で推移していること、また、金属相場が上昇したことなどを要因とした。ヨウ素の国際市況はロシアが限定的な核攻撃を辞さない構えを示していることなどにより高騰の予想がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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