加賀電子が筑波大学発のバイオベンチャー企業(株)MCBIに出資・資本参加

■予防医療・先制医療を手掛け、認知症の予防に注力

 加賀電子<8154>(東証プライム)は1月30日の夕方、筑波大学発のバイオベンチャー企業で予防医療・先制医療を手掛ける株式会MCBI(茨城県つくば市、徳美喜久代表取締役)への出資・資本参加を発表した。

 このほど出資し資本参加した(株)MCBIは、人のカラダの状態を可視化し、病気の前兆に気づくことができる「バイオマーカー」を研究している。現在、MCBIは、症状が現れてからの治療法が未だ確立されておらず、近年、社会的課題となりつつある認知症の予防に注力している。

 認知症の中でも最も割合が高いアルツハイマー型認知症は、すぐに症状が出る病気ではなく、長い年月をかけて原因物質が脳内に蓄積され徐々に進行していくため、早期に気付き適切な予防を始めることで、その後の進行を抑えることができる。MCBIは、脳内に原因物質が蓄積されやすいかどうかを採血で調べる、「MCIスクリーニング検査プラス」を開発し、医療機関等に提供している。

 加賀電子では、今回の出資を通じて、同社が目指す社会課題解決の一環として、同社グループ社員へMCIスクリーニング検査プラスを奨励するとともに、取引先にも積極的に提案していく。また、同社グループの営業ネットワークを活用して、MCIスクリーニング検査の普及・拡大に努めるとしている。

 同社は、「すべてはお客様のために」の経営理念のもと、エレクトロニクスの総合商社として、電子デバイスの企画・設計、部品調達、生産、販売など、多様な局面で顧客にとって最適な解決策を提供している。

 創⽴50周年を迎えた2018年3⽉期より、総投資枠50億円のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を設定、ユニークな技術・製品やビジネスモデルを構想・展開するベンチャー企業への少額出資を通じて新たなイノベーションを創出し、次代に向けた同社グループの持続的成⻑に資する新規事業創出につなげる仕込みを⾏っている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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