ヨシムラ・フード・HDが一段高、欧米やアジアで人気の国産ホタテ事業に期待続く

■オホーツク産を扱う地元企業を子会社化、信用倍率0.5倍台も妙味くすぐる

 ヨシムラ・フード・ホールディングスヨ(ヨシムラ・フード・HD)<2884>(東証プライム)は2月20日、再び上値を追って始まり、取引開始後は10%高に迫る1069円(93円高)まで上げ、2取引日ぶりに昨年来の高値を更新している。昨2022年12月27日に北海道オホーツク海産のホタテを中心に、サケ、イクラ、カニ等の製造加工・販売を行う株式会社マルキチ(網走市)の子会社化を発表して以降、株価の上げが目立っており、「農水産物輸出(中略)昨年14%増の1.4兆円、ホタテやコメ、アジアで日本食浸透」(日本経済新聞2月11日付朝刊)といった事業環境に期待する動きがある。株式需給をみると信用倍率0.5倍台(信用売り残が多く買い残の2倍)のため、売り建てている投資家による買い戻しも注目されている。

 (株)マルキチ子会社化の発表資料によると、「日本産ホタテは他国産と比較し、味や大きさ、品質面において高く評価されており、近年、欧米及びアジアにおいて需要が高まっている」「中でも特に、北海道オホーツク海にて地撒き方式で育てられたホタテは、流氷に含まれる豊かな栄養素によりプランクトンが増加した海で生育され、他の地域で行われている垂下式のホタテと比較し運動量も豊富なため、大粒で肉厚に育つとともに、栄養分をたっぷりと蓄え、旨味成分が凝縮されており、世界でも希少価値のあるホタテと評価されている」などとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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