第一生命保険が決算や株高など好感し上場来高値

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 第一生命保険<8750>(東1)は売買開始後に2665.0円(140.0円高)まで上げ、株式分割などを調整した後の上場来高値を約2週間ぶりに更新した。10日の取引終了後に2016年3月期・第1四半期決算(15年4~6月、連結)を発表し、売上高にあたる「保険料収入」、本業での利益を示す「基礎利益」が日本生命保険を上回り業界1位になったと伝えられたことなどが好感されている。

 第1四半期は、経常利益が前年同期比44.9%増加して1810億3400万円になり、親会社に帰属する純利益は同68.3%増の1152億2300万円となった。生命保険会社の株主に帰属する企業価値をあらわす「エンベディッド・バリュー(EV)」はグループ全体で6兆円を超え、15年3月末の第一生命グループEV5兆7796億円を大きく上回った。

 3月通期の予想は期初の予想を据え置き、保険料収入などの総収入になる経常収益が前期比6.6%減の6兆7730億円、経常利益は同9.3%減3690億円、帰属純利益は同13.0%増の1610億円。

 なお、参考データとして、運用資産のうち国内株式は日経平均が1000円変動すると1700億円の増減になり、外国証券は円相場1円の変動で290億円の増減になると開示。日経平均が138円24銭高(2万946円93銭)で始まり、6月24日につけた2000年4月以来の高値2万952円71銭に迫る相場になってきたため、含み益が一段と拡大する期待も強まっているようだ。

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