【株式市場】日経平均は178円高、海運、商社、鉄鋼など牽引し今年の高値を連日更新

◆日経平均は2万8623円15銭(178円96銭高)、TOPIXは2071.09ポイント(19.88ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は12億300万株

 3月9日(木)後場の東京株式市場は、前場上げた鉄鋼株が高値もみ合いに転じ、値がさの半導体株群も総じてもみ合いを続けた一方、日本郵船<9101>(東証プライム)などの海運株が一段ジリ高となり、大手商社なども一段強調。店舗再編が伝えられたセブン&アイHD<3382>(東証プライム)も一段強含み、百貨店株も一段強含んだ。日経平均は前引けを10円ほど下回る152円高で始まり、14時半過ぎまでこの水準で小動きを続けたが、大引けは一段強含んで5日続伸。今年の高値を連日更新し2022年8月以来の高値に進んだ。

 後場は、WBC『侍ジャパン』関連人気が強まり、美津濃<8022>(東証プライム)が一段高となって上値を追い、前引けに小安かったハブ<3030>(東証プライム)は次第高となって高値を更新。東邦金属<5781>(東証スタンダード)は核融合炉に関する発表が好感されて13時半頃から急伸しストップ高。メタリアル<6182>(東証グロース)は対話AI関連の新製品など材料視され前後場とも終始買い気配のまま大引けまでストップ高。KIYOラーニング<7353>(東証グロース)は「リスキリング」関連株人気が再燃とされ一段高。サイフューズ<4892>(東証グロース)は日立グループと再生医療に関する提携など好感され手一段と上げ一時ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は12億300万株(前引けは6億1142万株)、売買代金は2兆8808億円(同1兆4746億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1432(前引けは1427)銘柄、値下がり銘柄数は329(同334)銘柄。

 東証33業種別指数はゴム、鉱業を除く31業種が値上がり(前引けは鉱業を除く32業種が値上がり)し、値上がり率上位は、鉄鋼、海運、パルプ紙、保険、銀行、小売り、金属製品、不動産、建設、その他製品、電力ガス、食料品、サービス、医薬品、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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