データ・アプリケーションは23年3月期売上高および営業・経常利益予想を上方修正、24年3月期も収益拡大基調

(業績修正速報)
 データ・アプリケーション<3848>(東証スタンダード)は3月27日の取引時間終了後に23年3月期通期連結業績予想の修正を発表した。サブスクリプション売上を中心に売上高が想定を上回り、増収効果や人件費等の未消化などで営業利益と経常利益を大幅に上方修正した。営業利益と経常利益は従来の減益予想から一転して増益着地の見込みとした。親会社株主帰属当期純利益については本社移転に伴う特別損失計上で小幅に下方修正した。積極的な事業展開で24年3月期も収益拡大基調だろう。株価は地合いが悪化する中でも順調に水準を切り上げている。そして株式分割を好感して動意づいた1月の昨年来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■23年3月期営業・経常利益を大幅上方修正、一転して増益着地見込み

 23年3月期通期の連結業績予想は3月27日付で修正し、売上高は22年3月期比7.8%増の24億80百万円、営業利益が8.6%増の4億80百万円、経常利益が8.7%増の4億98百万円、親会社株主帰属当期純利益が33.2%減の2億15百万円とした。配当予想(23年2月1日付株式2分割後)は据え置いて21円50銭(期末一括)としている。株式2分割を考慮すると22年3月期の43円と同額である。

 従来予想(22年5月16日公表)に対して、売上高を1億30百万円上方、営業利益を1億50百万円上方、経常利益を1億53百万円上方、親会社株主帰属当期純利益を26百万円下方修正した。

 売上面はサブスクリプション売上の伸長でリカーリング売上が好調に推移し、パッケージ売上も堅調だった。利益面は増収効果や人件費や各種経費の未消化などで営業利益と経常利益を大幅に上方修正し、従来の減益予想から一転して増益着地の見込みとした。親会社株主帰属当期純利益については、本社移転に伴う特別損失(現本社の賃貸借契約並びにリース契約の途中解約に伴う損失1億90百万円)を計上するため小幅に下方修正した。

 なお本社移転(23年12月予定)は、ハイブリッドワークの更なる推進やオフィス環境整備による業務効率化および生産性向上を図るとともに、コスト最適化を目指す戦略的投資として行うものであり、本社移転後はオフィススペースを約50%削減し、オフィス関連費用を年間約50百万円削減できる見込みとしている。

 23年3月期は従来の営業・経常減益予想から一転して営業・経常増益着地の見込みとなった。サブスクリプションなどリカーリング売上が好調に推移しており、さらなる積極的な事業展開で24年3月期も収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価(23年2月1日付で株式2分割)は、地合いが悪化する中でも順調に水準を切り上げている。そして株式分割を好感して動意づいた1月の昨年来高値に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。3月27日の終値は1020円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS35円26銭で算出)は約29倍、今期予想配当利回り(会社予想の21円50銭で算出)は約2.1%、前期実績連結PBR(株式2分割換算後の前期実績連結BPS628円77銭で算出)は約1.6倍、そして時価総額は約76億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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