【株式市場】日経平均は100円安、反落だが終盤の値戻し快調で配当落ち妥当値を上回る

株式市場 証券取引所

◆日経平均は2万7782円93銭(100円85銭安)、TOPIXは1983.32ポイント(12.16ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場増勢となり12億7527万株

 3月30日(木)後場の東京株式市場は、自動車株などが前場に続いて軟調に推移した一方、高島屋<8233>(東証プライム)は一気に値を戻して始まり堅調に推移など、百貨店株が総じて強く、三井不<8801>(東証プライム)も中盤から小高くなるなど不動産株の値戻しも目立った。東京電力HD<9501>(東証プライム)も一段ジリ高。薬品株の一角も高い。日経平均は配当落ちを考慮すると約250円安が妥当値のところ、前引けより45円安い245円安で始まり、14時過ぎまでは横ばいだったが、終盤は次第に持ち直し、前日比では反落だが下げ幅を縮めた。

 後場は、キヤノン<7751>(東証プライム)が一段と強含んで続伸幅を広げ、ロボットにヒトの手の感覚を持たせる力覚センサーの4月発売など連日材料視。藤倉コンポジット<5121>(東証プライム)は新株予約権の取得・消却が好感されて終盤に前場の高値を抜いて活況高。アールシーコア<7837>(東証スタンダード)は一時大きく出直り固定資産譲渡益など好感。上場3日目のArent<5254>(東証グロース)は急反発となって高値を更新。 

 2銘柄が新規上場となり、ノバシステム<5257>(東証スタンダード)は10時36分に2565円(公開価格1700円の51%高)で初値をつけ、前場2589円まで上げ、後場は売買交錯となり大引けは2320円。ビズメイツ<9345>(東証グロース)は午前10時55分に5310円(公開価格3250円の63%高)で初値をつけ、前場5750円まで上げ、後場は一進一退で大引けは5080円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は12億7527万株(前引けは5億6138万株)、売買代金は2兆9681億円(同1兆3716億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は517(前引けは428)銘柄、値下がり銘柄数は1258(同1353)銘柄。

 東証33業種別指数は5業種(前引けも5業種)が値上がりし、ゴム製品、精密機器、空運、電気機器、電力ガス、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る