
■買収費用約141億ドル(約2兆円)の払い込み完了、さらに110億ドル投資する計画
日本製鉄<5401>(東証プライム)は6月19日、2%高の2770.0円(65.0円高)で始まった後も小高い相場となり、3日ぶりに反発している。同日朝、米USスチールの買収について「開示事項の経過」を発表し、「両社は、合併契約に基づく取引を完了」と宣言、買い直される展開となっている。日本製鉄は午前10時から会見を開くと伝えられた。
発表では、約141億ドル(約2兆円)の買収費用の払い込みを終えたことが明らかになった。さらに、2028年までに総額110億ドルをUSスチールに投資する計画とした。また、2025年度前半に事業再編損失2300億円程度の計上も発表した。このところの株価は、USスチールの買収を巡り米政府に「黄金株」を発行することなどが伝えられ、直近2日間に6%近く下落していた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)