エスプールは決算発表翌日の下げを一気に回復、ビジネスソリューション事業など順調で買い直される

■第1四半期は減益だったが「通期増益計画に向けほぼ計画通り」

 エスプール<2471>(東証プライム)は4月6日、反発して始まり、午前9時40分にかけては610円(19円高)前後で売買され、四半期決算発表翌日の下げ(10円安の591円:4月5日)を一気に回復している。

 4月4日に発表した第1四半期連結決算(2022年12月~23年2月・累計)は前年同期比で売上高が6.6%減となり、営業利益は同32.5%減だったが、主因はコロナ需要の一巡などによってコールセンター向けの人材派遣を主力サービスとする人材ソリューション事業がスポット需要の反動減により減収減益となったことなどで、広域行政BPOサービスなどのビジネスソリューション事業は順調とした。改めて評価し直す買いが流入しているもようだ。第1四半期連結決算は、「通期計画達成に向けてほぼ計画通りのスタートとなり」(決算短信)、11月通期の連結業績予想は営業利益17.1%増などの増収増益予想を継続した。

 当第1四半期は、人材ソリューション事業の売上高が前年同期比20.5%減となったが、ビジネスソリューション事業の売上高は同25.3%増加した。ビジネスソリューション事業では、複数の自治体の行政業務を一括で受託する広域行政BPOサービスなどを行っており、3月20日には、横須賀市の市内5か所にリモート支援窓口を開設しオンライン窓口の実証実験を開始と発表するなど、新たな取組が拡大している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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