TISと大阪大学QIQB、量子コンピュータの理論を自然に学ぶことができるゲーム「QuantAttack」を開発し無料公開

■パズルゲームで量子コンピュータの仕組みを体験

 TISインテックグループのTIS<3626>(東証プライム)と大阪大学量子情報・量子生命研究センター(大阪大学QIQB)藤井啓祐副センター長(大学院基礎工学研究科教授)は4月19日、量子コンピュータの理論に基づいたゲーム「QuantAttack(クアントアタック)」を開発し、無料公開すると発表した。

 「QuantAttack」はブロックを入れ換えて消すアクションパズルゲームである。ブロックを消すルールは量子コンピュータの理論に基づいており、プレイしながら量子コンピュータの理論の基本を学ぶことができる。ゲーム内にはチュートリアルのほか、1人プレイモード、コンピュータとの対戦モードといったモードがあり、さまざまな角度から量子コンピュータの原理に親しむことができる。

 今回の大阪大学QIQBとの共同研究は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)「量子ソフトウェア研究拠点」(JPMJPF2014)における共同研究の一環として行われた。

■「QuantAttack」公開の背景

 量子技術の発展に伴い、量子教育分野では専門書を使った大学での高度教育だけでなく、新しいメディアを通じた一般向け教育も盛んになっている。TISはその一環として、ブラウザ上で量子コンピュータプログラミングが可能なWebサービス「Qni(キューニ)」を2022年に公開した。また、大阪大学QIQBと共に、若い世代に気軽に量子コンピュータを学んでもらうことを目的にゲームをベースとした新しい量子教育コンテンツの開発に取り組んできた。今回公開する量子ゲーム「QuantAttack」はスマートフォンやPCでいつでもプレイできるため、小中学生などの若年層も含め広い世代への量子教育の浸透が期待できる。

■「QuantAttack」の概要

 「QuantAttack」は、大阪大学QIQBの藤井啓祐副センター長が考案したアクションパズルゲームで、TISが開発を担当した。ブロックが積み上がる前に消す、という一般的なパズルゲーム要素に加え、量子コンピュータに由来するユニークなルールが特徴。

 ゲーム内のブロックは、量子コンピュータの基本命令である「量子ゲート」を表し、量子コンピュータに基づいたルールとなっている。そのため、効率良くブロックを消してハイスコアを狙うには、量子ゲートの種類と仕組みを知る必要があり、ゲームを通して量子コンピュータの基本的な仕組みを学ぶことができる。

【動作環境】

 PCやスマートフォンのブラウザでURLを開くだけで、インストール無しで無料でゲームを楽しむことができる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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