パナソニックHDは買い気配の後高値を更新、今期4割増益予想など好感

■PER9倍台に過ぎずバリュー株と見る場合魅力急拡大

 パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)<6752>(東証プライム)は5月11日、買い気配で始まった後1360.0円(63.0円高)で始値をつけ、3日ぶりに年初来の高値を更新し、2022年11月以来の1350円台に進んでいる。10日の15時過ぎに発表した2023年3月期連結決算(IFRS)は税引前利益が前期比12%減など、一部の利益項目が減益だったが、今期の予想を税引前利益は43.8%増とするなど大幅増益とし、買いが先行している。

 今期・24年3月期の連結業績予想は、売上高を1.4%増の8兆5000億円とし、営業利益は49.0%増の4300億円、親会社の所有者に帰属する当期純利益は31.8%増の3500億円とした。純利益は5期ぶりに最高を更新することになる。予想1株利益は149円95銭。

 予想1株利益から見た株価はPER9倍台に過ぎず、同社株をグロース株ではなくバリュー株と見る場合、魅力が格段にアップするとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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